漫画家を目指す方へ上手なプロットの作り方を紹介

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    プロットを考えている男性漫画家を目指している方にとって、プロット作りを身に付けることも大切なスキルです。プロットとは、漫画制作において最初に行う作業で、世界観やストーリーなど骨組みになる部分をまとめる作業です。

    しかし、良いプロットの作り方とは何か、分かりにくく悩むところではないでしょうか。

    そこで今回は、漫画家を目指す方へ向けて、プロットの意味をはじめ上手な作り方についてお伝えしていきます。

    • この記事の監修者
    • アミューズメントメディア総合学院は、東京恵比寿にあるイラスト、ゲーム、アニメ、マンガ、小説、声優などの業界や職業を目指す方のための専門の学校です。イラスト・マンガ系学科をお探しの方はこちら
    • 1年次は基礎画力の徹底と、応用した表現力を向上し、2年次で就職・デビューを意識したエンターテイメント性を高めるカリキュラムで、2年で未経験者をプロとして育成していきます。
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    そもそもプロットとは何か?

    漫画とパソコン
    まずはプロットとは何か分かりやすくご紹介します。

    冒頭でも簡単に触れましたが、プロットとは漫画制作において最初に取り掛かる作業です。基本的に漫画制作は、プロット作りで出来上がった各設定を元にネーム作りを行い、下書きと仕上げに繋げます。

    そしてプロット作りとは、漫画のテーマや世界観、基本設定やキャラクターの数や立ち位置など、各設定をまとめる作業です。

    プロットを書く理由

    理由を述べる女性
    人によってはプロット作りに、必要性を感じていないのではないでしょうか。そのような場合、ネーム作りから始めることができれば、漫画制作ができると考えているかと思います。

    しかし、プロットを書く理由はあります。

    1つは漫画の世界観をブレずに作り上げることができるからです。プロットはストーリーやキャラクター、世界観などをまとめる作業ですので、伏線や結末までの流れも最初に作ることができます。

    他にも様々な理由があるので、次の項目から細かくご紹介していきます。

    漫画の全体像を把握することができる

    .
    プロットを作ることは、漫画家自身が漫画の全体像を把握する上で大切な作業です。

    プロットを作らないと、漫画のアイデアや世界観、キャラクターの設定などを思いついていても、それぞれ整理されていない状態です。そのまま漫画を作ると、話に矛盾が発生したりキャラクターの性格にぶれが生じたりなど、大きなミスに繋がります。

    一方、プロット作りを行うことによって、それぞれのアイデアやネタを1つにまとめられるので、この段階で矛盾やブレを修正可能です。

    制作関係者が物語を把握しやすくなる

    .
    漫画家になると、出版社との連携も欠かせません。そして漫画制作を行う前に、必ず編集者や担当者にアイデアを提示して、把握・了承してもらった上で次の作業に進みます。

    そして重要なポイントは編集者や担当者に、漫画のテーマや内容を把握してもらうことです。そこでプロットが必要になります。

    プロットがあれば、漫画家の頭の中にあった各パーツ(アイデアやキャラクター設定、伏線や内容)を1つにまとめることができるので、伝えやすいです。

    上手なプロットを書くために意識したいポイント

    ポイントを指摘する男性続いて、上手なプロットを書くために、何を意識すればよいのか5つのポイントをご紹介していきます。

    プロット作りは、最初の作業のため自由で作りやすいイメージもありますが、自由過ぎて何をすべきか悩みやすいところです。

    伝えたいテーマ、世界観をハッキリとさせる

    1つ目のポイントは、プロットにテーマや世界観をしっかり書くことです。漫画には必ずテーマや世界観があり、この2点をベースにキャラクターやストーリーを作り上げていきます。

    ですので、プロットの段階で、漫画家自身が特に伝えたいテーマ(サクセスストーリーなど)と、世界観(架空の世界か実際の国や街など)を書きましょう。

    また、最初の段階ですので、多少粗削りでも問題ありません。まずは紙に書き出して漫画の土台となるテーマや世界観を、少しずつ磨いていきましょう。頭の中で整えるよりも、紙に書き出した方が比較的整理しやすいですよ。

    起承転結を意識して書く

    2つ目のポイントは、起承転結を意識して大まかなストーリーを書くことです。プロットの段階ですので、ネームのようにコマ割りや詳細な話の流れを描くことまではしません。

    しかし、起承転結を意識してストーリーの骨格を作ることで、ネーム作りで悩む機会を減らすことができます。また、起承転結を意識するとは、4つに話を分けてそれぞれの役割を起承転結に当てはめることです。

    キャラクター―の心の変化を書く

    3つ目のポイントは、キャラクターの心の変化も書いておくことです。キャラクターの心の変化を書いておくことで、話の流れと矛盾せずに描くことができます。

    また、ターゲットとなる読者層に合わせたキャラクターづくりにも繋がるので、プロット作りの時に、心情や性格についても考えておくことをおすすめします。

    エピソードやシーンを1話に盛り込み過ぎない

    4つ目はプロット作りの段階で、1話に様々な要素を盛り込み過ぎないことです。

    プロット作りは白紙の状態から、テーマや世界観、起承転結やキャラクターなどを1つにまとめていく作業です。そのため、気付かないうちに1話に、様々なシーンや各キャラクターのエピソードなどを盛り込み過ぎてしまうことがあります。

    制作中だと気づきにくいので、1度プロットを作ったら少し時間を空けて改めて内容を確認しましょう。後から確認すると、話の盛り込み具合やおかしな部分も見えてきますよ。

    漫画の王道パターンを知っておく

    5つ目のポイントは、プロット作りの前に漫画の王道パターンを知っておくことです。

    漫画の王道パターンとは、いわゆる超有名漫画のストーリーを指します。バトルものやスポーツものなど、各ジャンルで有名漫画や名作があります。こうした作品の構成を知っておくことも、プロット作り上達のために必要なことですよ。

    漫画に限らず何事も、プロの仕事を見て真似したり参考にしたりすることで、今の自分に足りない部分を理解・改善に役立てられます。

    プロットが難しい場合は絵コンテ

    絵コンテ
    もし、プロット作りが難しい、なかなか作ることができない場合は絵コンテづくりに切り替えてみるのもおすすめです。

    絵コンテとはアニメやドラマ制作でも、よく用いられる話の流れと構図を描く設計図のようなものです。

    基本的に4コマ漫画のような数コマのイラストと台詞、そしてどのような状況か補足説明を加えます。絵コンテのメリットは、イラストも描くのでよりイメージしやすいことでしょう。

    まとめ

    漫画家を目指す方上で、漫画制作最初のステップ「プロット」作りができるようにならなければいけません。

    しかし、今回ご紹介した基本的なポイントだけでも、独学で理解・身に付けることは難しいことでしょう。

    そこで多数の企業が運営している、漫画の専門学校やスクールに入学してみることをおすすめします。専門学校は授業形式で、プロットを含めた漫画作りに必要な技術を講師から直接教わります。

    更にプロの漫画家や編集者からアドバイスを受けられる機会もあるので、現場でしか知ることができない技術やポイントも吸収可能です。

    漫画の専門学校は東京や大阪など都市部にあるので、まずは各学校の比較から始めて資料請求や体験入学なども検討してみてはいかがでしょうか。

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