ゲーム開発をしたいと考えた時に、まずどのプログラミング言語を選ぶか悩む人も多いかと思います。今回はJavaでのゲーム開発について、開発できるゲームの例や、制作の流れ、必要な知識など、最初に知っておきたい情報をまとめました。
Javaでのゲーム作りは難しいと言われていますが、マスターすれば大きな強みになるので、候補の1つにしてはいかがでしょうか。
- この記事の監修者
- アミューズメントメディア総合学院は、東京恵比寿にあるゲーム、アニメ、マンガ、小説、声優などの 業界や職業を目指す方のための専門の学校です。ゲームクリエイター学科のurlはこちら。
多くの卒業生は、セガゲームス、カプコン、レベルファイブ、スクウェア・ エニックスなどといった有名ゲーム企業に就職をし、ゲームの開発に携わっています。
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目次
Javaとはどんなプログラミング言語?
Javaは携帯端末からサーバーまで用途が幅広い言語。
どんなOS環境でも動かせて、汎用性が高いのが特徴です。
言語の文法はCやC++に似ています。
似た名前のプログラミング言語に「JavaScript」がありますが、こちらは全く別物です。
JavaScriptは主にWebサイトを作る時に用いられ、Webブラウザゲームの開発を得意とするプログラミング言語です。
JavaとJavaScriptは文法も全く違うので、一方をマスターすればもう一方も学習しやすくなるということはありません。
初心者におすすめ!JavaScriptでゲーム開発をするメリットと学習ステップ
Javaでゲーム開発をするメリット
ゲーム開発には、さまざまなプログラミング言語が用いられます。
その中でもJavaでゲーム開発をするメリットとは何でしょうか。
いろいろな環境で動く
どんなOSでも動かせるので、パソコンやスマホの機種を問わずにさまざまな端末で遊べるゲームを開発できます。
一度プログラムを作れば、別の端末への移植も簡単です。
例えば「Windows用で作成したブラウザゲームを、iPhoneでも遊べるようにしたい」といった時も、移植作業がほとんど必要ありません、
また、どんなOSでも学習や開発ができる便利なプログラミング言語だと言えるでしょう。
ライブラリが充実している
ライブラリとは、よく利用される機能をまとめたプログラム集のことです。
例えば「会話ウィンドウを表示する」という機能を実行したい時、ライブラリにあるプログラムを利用すれば、一からプログラミングを作る必要がありません。
Javaは利用者が多い分、ライブラリも充実しています。
「この機能を実行したい」と思えばすぐにライブラリから引っ張れるので、初心者でもゲーム開発がしやすいでしょう。
一通りのゲームが開発できる
Javaで開発できるゲームは、次の通りです。
ゲームのジャンル
- ロールプレイングゲーム
- アクションゲーム
- アドベンチャーゲーム など
ゲームのタイプ
- Webブラウザでプレイするブラウザゲーム
- ダウンロードしてプレイする配布型ゲーム
ゲームの映像
- 2D
- 3D
Javaで開発できるゲームの例
前項では、Javaでは一通りのゲームが開発できると解説しました。
ここでは、もう少し具体的にJavaで開発できるゲームの例を紹介します。
スマホゲーム
Javaは特に、スマホゲームの開発に強いです。
Android向けのアプリの標準開発環境ですが、OS非依存なのでiPhoneでもプレイできるスマホゲームも開発できます。
PCゲーム
JavaでPCゲームの開発も可能です。
有名な作品として、Minecraft Java版が挙げられます。
ちなみに、MinecraftではJavaをはじめ、さまざまなプログラミング言語を学べます。
まずはこうしたゲームなどを活用して、楽しくJavaを学習するのも良いですね。
ソーシャルゲーム
Javaでは、あまり高度なソーシャルゲームは作れないものの、簡単なゲームなら開発できます。
ソーシャルゲームではセキュリティも重視されますが、Javaはユーザーが多いので、セキュリティ対策も万全です。
Javaで脆弱性(セキュリティの欠陥)が見つかると、提供社のOracleから対策方法が共有され、最新バージョンがリリースされます。
コンシューマーゲーム
コンシューマーゲームとは、PlayStationやNintendo Switchといった家庭用ゲーム機のことです。
パズルゲームなどのシンプルなものであれば、Javaでもコンシューマーゲームを開発できます。
ただし、現在コンシューマーゲームの開発でJavaを使うことは、ほとんどありません。
コンシューマーゲームの開発では、CやC++がメジャーです。
C++でゲーム制作はできる?メリットや開発されたゲームの例を紹介(4月作成)
Javaでのゲーム開発の流れ
Javaでは、開発環境の構築からスタートします。
「2.設計」以降の流れは、どのプログラミング言語を使ったとしても同じなので、ぜひ覚えておいてください。
1.開発環境の構築
Javaではまず、開発環境の構築が必要です。
開発環境とは、プログラムを作るために必要な環境のことです。
一般的に、Javaの開発環境の構築では次のソフトウェアをインストールします。
- JDK:Javaのプログラムを作る時や実行する時に必要なツールがまとめて入った無料の開発環境です。
- 統合開発環境(IDE):プログラムを組んだり、テストするための機能が備わったソフトウェアが無料で公開されています。「Eclipse(エクリプス)」が有名です。
2.設計
ゲームのアイデアやストーリー、必要な技術を考え、仕様書にまとめます。
仕様書はゲームの設計図にあたるので、しっかり作り込みましょう。
プロのゲーム開発の現場では、ゲーム設計はゲームプランナー(ゲームデザイナー)と呼ばれる職種が担当します。
3.開発
仕様書を元に、プログラミングします。
テストでバグが発生したら修正して、またテストして…と繰り返して、バグが完全に無くなるまで作業します。
ライブラリを上手く活用して、開発作業を効率化しましょう。
4.配布
ダウンロードしてプレイする配布型ゲームの場合、プログラムを配布形式にします。
Javaでは、Jarファイルにまとめて配布します。
Javaでのゲーム開発に必要な知識
Javaでのゲーム開発に必要な知識を、2つ紹介します。
Javaの基本文法
Javaでゲーム開発をするためには、Javaの基本文法を覚えましょう。
「ライブラリがあれば知識がなくても開発できるのでは?」と思うかもしれませんが、基本文法の知識は必要です。
なぜなら、Javaの文法が分からなければ、バグが起きた時にどこが原因なのか特定できないからです。
また文法の知識があれば、ライブラリの情報を応用して機能をカスタマイズするなど、さらにゲーム開発の幅が広がります。
数学や物理の知識
数学や物理は、プログラミング技術の原理です。
原理を知ることは、基本文法を知るのと同じく、バグの原因の特定や高度な処理を行う時に役に立ちます。
特に、Javaはゲームエンジン(ゲーム制作に必要な機能がまとまったソフトウェア)が使えないので、数学や物理の知識が必要になる可能性が高いでしょう。
ゲームエンジンがあれば、数学や物理の知識がなくてもある程度のプログラミングができますが、そうでないJavaではしっかり原理を理解してプログラムを組む必要があります。
ただし、ゲームエンジンが使えるプログラミング言語では、数学や物理の知識が全く必要ないというわけではありません。
ゲーム開発をしたい人、特に将来仕事にしたい人は、必ず数学や物理もしっかり勉強しておくことをおすすめします。
Javaでのゲーム開発は難易度が高い?
ここまでJavaでのゲーム開発について説明してきましたが、実はJavaでゲーム開発をするのは難しいと言われています。
その理由は、先に紹介した通り、Javaではゲーム制作に必要な機能がまとまったソフトウェアである「ゲームエンジン」が使えないからです。
ゲームエンジンはプログラミングの深い知識がない初心者でも、感覚的にゲームが開発できるというメリットがあります。
代表的なゲームエンジンとして、「Unity」や「Unreal Engine」などが挙げられます。
「Unity」では主にC#が、「Unreal Engine」では主にC++が使われているので、ゲームエンジンを使って開発を行いたいなら、C系の言語を学習するのがおすすめです。
Javaでのゲーム開発がおすすめな人
Javaでのゲーム開発が難しいと聞いて、Javaを学習するか迷った人もいるのではないでしょうか。
でも、難しいからという理由だけで、Javaでのゲーム開発を諦めてしまうのはもったいないです。
次に当てはまる人は、ぜひJavaでのゲーム開発に挑戦してみてください。
いろいろなゲームを幅広く開発したい人
Javaはジャンルや端末を問わず、いろいろなゲームを開発したい人におすすめです。
特に、どんなOSでも動かせるのは大きな強みです。
一度プログラムを組めばいろいろな端末で動かせるので、たくさんのプレイヤーに楽しんでもらえるようなゲームを開発したい人にはぴったりのプログラミング言語だと言えます。
プログラミングの基礎をしっかり身に付けたい人
Javaはゲームエンジンが使えない分、ゲーム開発の難易度が高いと説明しました。
しかし裏を返せば、プログラミングの基礎をしっかり身に付けるのにおすすめの言語とも言えます。
最初にプログラミングの基礎を身に付けていれば、他の言語でも応用ができます。
今後、他のプログラミング言語でのゲーム開発にも挑戦したいと考えている人は、Javaを学習して損はないでしょう。
その他ゲーム開発におすすめなプログラミング言語
他のプログラミング言語にも興味がある人のために、ゲーム開発におすすめなプログラミング言語を3つ紹介します。
ここで紹介するのは、次の3つです。
- ゲーム開発といえば「C++」
- 初心者にも簡単「JavaScript」
- 効率的に開発できる「Ruby」
C++
C++はゲーム開発との相性が良いプログラミング言語です。
代表的なゲームエンジン「Unreal Engine」で使用される言語で、PlayStation 5やNintendo Switchのソフトも開発されています。
コンシューマーゲームだけでなく、アプリケーションの開発など幅広く活用されているのが特徴です。
できることが多いというメリットの反面、初心者には扱いづらいというデメリットもあります。
JavaScript
主にWebサイトを作る時に用いられるプログラミング言語で、Javaとは別物です。
Webブラウザでプレイする、2Dゲームの開発におすすめです。
JavaScriptで開発されたゲームが数多く公開されています。
サンプルコードやソースコードも豊富にあるので、初心者がゲーム開発するのにおすすめのプログラミング言語です。
Ruby
Web開発に強いプログラミング言語です。
JavaScriptと同じく、Webブラウザの2Dゲームの開発が得意です。
Ruby on Railsというフレームワークを使うことで、開発を効率よく行えます。
フレームワークとは、システム開発に必要な機能が用意された枠組みのことで、ライブラリのように活用すれば一からプログラミングを作る必要がなく、作業を効率化できます。
Javaでのゲーム開発を学ぶならゲーム専門の学校がおすすめ
汎用性が高いことや、プログラミングの基礎がしっかり身に付くことから、Javaでのゲーム開発をマスターするのがおすすめです。
そうは言っても「難しくてできる気がしない」「挫折したらどうしよう」と、不安に思う人もいるかと思います。
そこでおすすめなのが、ゲーム専門の学校でゲーム開発を学ぶ方法です。
ゲーム専門の学校では、Cなどの比較的易しいプログラミング言語の学習からスタートします。
その後、段階的に難しいプログラミング言語を学習し、取り扱える言語の幅を広げます。
東京の恵比寿にあるゲーム専門の学校「アミューズメントメディア総合学院(AMG)」ゲームクリエイター学科のゲームプログラマー専攻では、C・C++・Javaなどのプログラミング言語を学び、2年でゲームプログラマーを目指せます。
1年次には「ゲームプログラミング基礎」の授業で、さまざまなプログラミング言語を理解するのに必要なプログラミングの基礎を学べるので、初心者でも安心です。
「どんなことが学べるのか詳しく知りたい」「初心者でもできるゲーム開発を教えてほしい」など、興味があれば入学イベントにお気軽に参加してください。
まとめ
Javaを使えば、さまざまな端末で動くゲームを開発できます。
ゲームエンジンが使えないため、開発の難易度が高いとも言われていますが、プログラミングを基礎からしっかり学習したい人にはおすすめの言語です。
ライブラリを活用しながら、ぜひJavaでのゲーム開発に挑戦してくださいね。
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