未だ止め処ない勢いで世の中を席巻し続けるゲームは、子供から大人まで楽しめる代物です。
そして、幼い頃から毎日のようにゲームに触れている方であったり、何よりもゲームが好きという方は、将来的にゲームの仕事に就いてみたいと考えているのではないでしょうか。
ここでは、ゲームに携われる仕事はどういうものがあるのかを詳しく述べつつ、関連した情報も見ていきます。
- この記事の監修者
- アミューズメントメディア総合学院は、東京恵比寿にあるゲーム、アニメ、マンガ、小説、声優などの 業界や職業を目指す方のための専門の学校です。ゲームクリエイター学科のurlはこちら。
多くの卒業生は、セガゲームス、カプコン、レベルファイブ、スクウェア・ エニックスなどといった有名ゲーム企業に就職をし、ゲームの開発に携わっています。
入学する学生の95%は未経験ですが、1年生からゲーム開発の実践に携わり、短期間でゲームプログラマーとしてのスキルの習得を目指しています。ご興味がある方は、実際にゲーム開発が出来る体験説明会に来てくださいね! - 体験説明会はこちらから。
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目次
ゲームの仕事に携わりたい方におすすめの職種
ゲームの仕事に携わりたい方におすすめの職種をご紹介します。ここでは主に
- ゲームデザイナー(プランナー)
- ゲームディレクター
- ゲームプログラマー
- CGデザイナー
- サウンドクリエイター
- ゲームシナリオライター
- サーバーエンジニア
に関する仕事内容を解説しているので、ゲーム制作が好きな方はぜひ参考にしてください。
ゲームデザイナー(プランナー)
ゲームの世界観やキャラクター作り、システムなどの基本設計を行うのが仕事です。ゲームの企画を考えるのが主な役割で、ゲームプランナーとも呼ばれます。シナリオライターやゲームディレクターと兼任することも。
仕様書などに沿って他の担当者に指示を出すため、人をまとめたり人との間を取り持ったりするのが好きな方に向いています。ゲームデザイナーになるには経験を積まなくてはならず、未経験では務まりません。
プログラミングやデザインなどの専門知識や高い技術力が必要となるため、専門学校や大学で学ぶことがほとんどです。
ゲームディレクター
ゲームディレクターはゲーム開発にあたり、各職種のクリエイターをまとめたり指示を出したりする仕事です。いわゆる「現場監督」としてマネジメントします。
デザインやプログラムなど、それぞれの分野を担当するクリエイターの力を引き出すのも仕事のうちの一つです。
ゲームディレクターは専門分野だけではなく、幅広い知識が必要となるため、長年の経験が重要なポイントとなるでしょう。
ゲームプログラマー
ゲームプログラマーはプログラミング技術を用いて、キャラクターに動きをつける仕事です。細かな作業なので、地道にコツコツ仕事するのが好きな方に向いています。
こちらも特別な技術や知識が必要となるため、未経験の方が仕事に就くのは難しいでしょう。
CGデザイナー
CGデザイナーは、コンピュータグラフィックスを駆使して2Dや3Dの映像・イラストを制作する仕事です。
ゲームの色の貼り付けや光の調整を行い、いかにリアルに仕上げるかの作業を行います。CGデザインの専門的な知識や技術が必要となり、未経験者には難しい職種です。
サウンドクリエイター
サウンドクリエイターはディレクターの演出意図に沿って、ゲームで使用されるBGMや効果音など、サウンドの制作をする仕事です。
作曲やアイデアが豊富な方に向いています。ただし、1人で多くの楽曲を抱えることがあり、長時間労働になりやすいのが特徴です。
ゲームシナリオライター
ゲーム展開を考え、キャラクターの設定やセリフなどを決める仕事です。シナリオライターは起承転結の基礎を知っていないと、仕事するのが難しいかもしれません。
ゲームの世界観を理解できる人や、表現力が豊かな方に向いています。また、スマートフォンのゲームのシナリオはストーリー性のあるものが多く、ファンタジーや恋愛、サスペンスなどさまざまです。
サーバーエンジニア
サーバーエンジニアとはサーバーの建築や設計、保守や監視などを行う仕事です。ゲームに直接関わることはほとんどありませんが、必要不可欠な職種と言えます。
別業界でキャリアを積んで、ゲーム業界に転職する方も多いです。
ゲームの仕事に就きたいなら制作の手順を知っておこう
「ゲームを作る」というと、ひたすらパソコンに向かって作業をするイメージが強いと思います。しかし、実際のゲームは、様々な工程を経て作られますし、完成までには長い時間がかかります。
本記事では、まずゲームがどのような手順で作られるかを解説していきます。
将来、ゲームを作る仕事をしたい方にとっては大切な知識になるので、一連の流れを把握しておきましょう。
1:企画を考える
企画とは「どんなゲームを作るのか」といった構想のことで、面白いゲームの原案を出す工程です。
ただし、自分の頭の中で思いついた時点ではまだ企画とは言えないため、案を人に伝えるための形にしていくことが必要になります。
自分の頭の中でイメージしていることを言葉で人に伝えようとするのは難しく、なかなか思うように伝えることができません。
しかし確実に伝えられなくてはゲーム作りが進まないため、企画の主旨や内容などをまとめ、初めて話を聞いた人にも伝わるように用意する必要があります。
2:プレゼンテーションをする
自分自身が面白いと思うゲームの案を企画したところで、その企画を他の人が面白いと言ってくれるかといったら、決してそうとも限りませんよね。
企画の面白さを知ってもらうために、まずは共同制作者やクライアントにしっかりとプレゼンテーションする必要があります。
自分の企画案をプレゼンテーションする際には、言葉や図を駆使してその企画の趣旨や内容、さらに見どころや面白いポイントなどを明示していくことになります。
プレゼンテーションにおいて最も重要だと言われているのは、実は細かな内容を全て紹介することではなく、共感してもらうことです。
聞く人にそのような気持ちを抱かせることができるような「共感力」がプレゼンテーションを成功させる鍵となるでしょう。
3:仕様書を作成する
プレゼンテーションで企画が通ったら、いよいよその企画をもとに実際にゲーム作りが始まっていきます。
ゲーム作りの取りかかりとしてまず必要になるのが、ゲームの設計図となる「仕様書」です。
この仕様書がないままゲーム作りを始めてしまうと、無駄な工程が生まれてしまったり、当初の予定から大幅に遅れてしまったりということが起きてしまいます。
そのようなことにならないために、動作やリアクション、タイミングや画角など、ゲームを構成するすべての要素を、はじめに仕様書として言葉で明記しておきましょう。
仕様書では、必要であれば図も用いながらゲームの内容を言葉で説明していきます。この仕様書に従って、ゲーム作りの工程が進められることになります。
4:プログラミングしていく
ゲームを動作させるには、「プログラミング」が必要になります。このプログラミングとは、機械に対しての命令のようなものです。
プログラミングというと、とても複雑で難しそうなイメージがあるかと思いますが、実際には単純な命令を順番に実行させていくだけです。
例えば、最初に画面にキャラクターが表示されます。次にキャラクターに対して、「歩く」という動作の命令がなされることで、キャラクターが位置を変えます。この時、歩く動作の先に壁などの障害物があった場合は進むことができないため、動作の結果をすぐには表示しません。壁や障害物にぶつかったと認識させ、表示の前に位置を戻します。そして今度は障害物のないほうへ「歩く」という命令を出すことで、動作の結果が表示されるようになります。
ゲームの動作というのは基本的にこのような流れを繰り返しているだけにすぎません。一つひとつを見ていくと単純な命令でも、それを幾重にも重ねていくことであらゆるゲームが作れます。
5:キャラクター、背景などのデザインを行う
キャラクターや背景などのビジュアルのデザインも、ゲーム作りにおいては重要な工程です。
ビジュアルによってゲームの世界観は大きく変わり、またビジュアルでどれだけプレイヤーの心を惹きつけるかどうかで、ゲーム自体の人気も左右されることになるでしょう。
ゲーム作りには、ビジュアルのデザインを専門に行う人がいます。キャラクターや背景から、表示される文字などまで、あらゆる要素のデザインを手がけます。また、デザインとして上げるイラストは1枚の絵であるばかりではなく、立体としてデザインされたり、動くことを加味してアニメーションが作られたりすることもあります。
6:ゲームの中に音を入れていく
ゲームを作り上げている要素にはさまざまなものがありますが、その中でも「音」というのは他にはない特別な性質を持っています。
音だけはゲームの画面の外に飛び出し、遊んでいる空間自体を包むことができるのです。
この音の要素というのも実はゲームにおいてとても重要で、ビジュアルと同様、プレイヤーを惹きつけることができます。
ストーリー中に流れる曲やアクション中に鳴る効果音など、ここぞというタイミングでベストな音を出せるようにしていくのです。
7:UIデザインを行う
UIとは「User Interface」の略であり、ゲームにおいては、そのゲームのプレイヤーがどのように扱えば目的、すなわちやりたいことが果たせるのか、という意味になります。
分かりやすくいうと、RPGゲームにおける「HPゲージ」などのステータスや、スマホゲームにおける「ガチャ」などのボタンのように、プレイヤーの目に見える部分のデザインがUIデザインです。
UIデザインは、プレイヤーに対して様々な情報を与える役目を担っています。
ゲームの面白さという点においては、プレイヤーがやりたいことを自由に実現できるかどうかということが非常に重要な要素です。
UIデザインができていないゲームの場合、プレイヤーはどのようにしたら目的を果たせるのかと悩んでしまうことになります。もっとひどい場合、最初から何をしていいか分からないというような状況にもなりかねません。
ゲームを娯楽として成立させるために、プレイヤーが悩まないように案内し、自然と目的へと導くことがUIデザインなのです。
8:ローカライズを行い、世界中で遊べるようにする
ここまでである程度ゲームとして仕上がってきましたが、この状態ではまだ日本人しか楽しむことができません。今の段階では、タイトルやストーリー、UIなどが日本語でしか書かれていないためです。
海外の人が同じように楽しむためには、「ローカライズ」を行う必要があります。
ローカライズとは、日本人向けのローカルな仕様を、世界のローカルな仕様に変えていく工程になります。
作業は言語の翻訳が大半ですが、中には絵柄が変わることもあり、場合によってはUIデザインや仕様自体に手が加わるということもあります。
例えば「○」や「×」の記号でさえ、国や地域によっては意味が異なってくるような可能性もあるため、細かい表現などを確認していく必要があるのです。
9:実際にゲームをプレイしてデバックを行う
ゲームが完成し、いよいよ世に出すことができる状態になったら、最後に「デバック」という作業を行います。
これは、作ったゲームが実際に最後まで問題なくプレイできるかどうかを確認する、ゲーム作りの最後の最も大事な工程です。
ゲームを一度世に出すと、大勢の人たちが一斉にプレイし始めます。問題なく遊ぶことができれば良いですが、もしも多くの人がプレイしている途中で問題が起き、遊ぶことができなくなってしまったら大変ですよね。
そのため、発売前の段階でその作品の全体を徹底的にチェックし、問題があれば修正し、完全に問題のない状態で世に出す必要があるのです。
ゲーム制作に必要なスキル
最近は専用ソフトや開発ツールを使えば、誰でも簡単にゲーム作りができるようになっています。それでも、仕事としてゲーム作りをするなら最低限のスキルが求められます。
以下では、ゲーム作りに必要なスキルをまとめました。
「将来、ゲームを作る仕事がしたい」という方は、下記スキルの修得を目指しましょう。
C#やJavaでのプログラミング知識
本格的にゲーム開発をするならば、C#やJava、C++などのプログラミング言語に精通する必要があります。
例えば、細かいカスタマイズが必要になった時や、リアルな3Dの複雑な動きを実現する場合、独自のシステムを組み上げる際には、深いプログラミング知識が求められます。
また、プログラミングについてある程度精通していないと、何かしらの高度なバグが起きたときに、自分で解決できない恐れもあります。
実際にゲーム作りについて学べる専門学校では、学生がプログラミング言語について深い知識を習得できるような講義を多数開設しています。ゲーム作りにおいて、いかにプログラミング知識が大切か分かります。
3Dグラフィック・アニメーションを専用ソフトで作成できる技術
本格的なゲーム作りをする場合、3Dグラフィックやアニメーションを使用することになります。その際は、専用ソフトで3Dグラフィックやアニメーションを作成する技術が必要です。
専用ソフトで有名なのは「Maya」や「3ds Max」など、ハイエンドな有料ソフトですが、初心者の方なら無料ソフトの「MakeHuman」や「blender」がおすすめです。
MakeHumanは、人体を作成する3DCGソフトで、容易に3Dキャラクターモデルを作成することができます。
1からキャラクターを作るには時間が掛かりますし、やはりノウハウが必要です。
そういった作業を簡略化するには、MakeHumanはとてもおすすめです。
簡単な設定でキャラクターを作れるので、ぜひ使用してみてください。
blenderは、3Dモデルやアニメーションの作成ができるソフトです。
MakeHumanで作成したキャラクターをblenderに取り込んで、アニメーションを作ることができます。
そして、制作したアニメーションを、Unityという開発ツールに取り込むことができます。
Unityにもアニメーションを作る機能はありますが、キャラクターの動きを実現するにはblenderを使用した方が、効率が良いとされています。
ですので、適宜使い分けることが重要になります。
面白いゲームを考える企画力
「ゲーム制作の手順」で解説した通り、ゲーム作りにおける最初の工程が「企画を考える」ことです。そして企画力とは、多数の人に興味を持ってもらえるようなコンテンツを考えることと言い換えられます。
現在、世の中にはたくさんのゲームがあるため、その中から自分が作ったゲームを遊んでもらうのは簡単ではありません。流行やニーズを調査し、「どうすれば遊んでもらえるか?」「楽しんでもらえるか?」を考えて企画を立てることが、ゲーム作りを成功させる第一歩。そのために、面白いゲームを考える企画力は不可欠なスキルです。
ゲームを作る前の準備
「スキルのためにひたすら勉強するのは飽きるかも…」
そんな方は、実際にゲーム作りをしながら勉強するのがおすすめです。実践すればスキルに加えて、ノウハウまで修得することができます。
ただし、ゲーム作りをするなら機材や環境を整えなければなりません。
そこでここからは、ゲームを作る前に必要な準備について解説します。
ゲーム制作用のパソコンを購入する
本格的にゲーム作りをするのなら、スペックの高いパソコンは必須です。スペックが足りないパソコンだと動きがカクカクする、ソフトやツール自体が使えないなどの問題が起こります。
ゲーム作りのために使用するパソコンのスペックの目安は以下の通りです。
CPU | Intel社の「Core i5」またはAMD社の「Ryzen 5」以上 |
---|---|
GPU | NVIDIA社の「GeForce GTX 1650 SUPER」以上 |
メモリ | 16GB以上 |
ストレージ | 480GB以上 |
上記はゲームを制作するための最低限のスペックになります。制作するゲームや使用する開発ツールによっては、さらにスペックの高いパソコンが必要です。
専用ソフトや開発ツールを導入する
3Dグラフィックやアニメーションを作成したり、ゲームそのものを制作したりするために、専用ソフトや開発ツールを導入します。
中でも開発ツールは、初心者がゲーム作りをするために必須です。ツールによってできることや操作感が変わってきますので、自分が作りたいゲームに合わせて選びましょう。
おすすめの開発ツールは後ほどご紹介します。
ネット環境を整える
専用ソフトや開発ツールをインストールしたり、自作したゲームを配信したりするために必要です。
また近年では、ゲーム作りをしていて疑問が生じた時、インターネットで検索すれば大体の疑問が解決しますので、ゲーム作りをスムーズに進めるためにもネット環境は不可欠と言えます。
ゲーム制作におすすめの開発ツール
初心者がゲームを作るにあたって開発ツールを使用することは先述の通りですが、使えるツールはとてもたくさんあるため、どれを選べばいいのか、迷うことと思います。
ここではおすすめの開発ツールを紹介していきます。
「プログラミングを使って本格的に作る」「簡易的なスマホアプリを作る」「簡易的なPCゲームを作る」の3つのケースに分けているので、自分がチャレンジしたい作り方やゲームの種類に合わせてお選びください。
プログラミングを使って本格的に作る
Unity
「Unity」は非常に多くのゲーム制作会社で採用されているソフトウェアです。累計ダウンロード数が50億回以上にまで上り、ユーザーも全世界で100万人を超えています。
現行のあらゆるゲームハードウェアに対応しており、iOSやAndroidなどのスマートフォン向けゲーム、またPlayStation4やWii Uなどのコンシューマーゲームへも対応しています。
それ自体はC言語やC++でプログラミングされているUnityですが、これを使って開発するにあたっては、さほど深くプログラミング言語に精通している必要はありません。最低限、C#もしくはJavaのどちらかを理解していれば、開発を行うことができるでしょう。
Unreal Engine
「Unreal Engine」はエピックゲームズ社によって開発されたゲームエンジンで、ゲームコードにはC++もしくはUnreal Scriptという独自のスクリプト言語が使われています。
元々はFPSのゲーム向けに作られたゲームエンジンですが、別のジャンルのゲームでも採用され、その名が広く知られています。
先述のUnityと同じく、使用する上でプログラミング言語に深く精通している必要はありません。
簡易的なスマホアプリを作る
GameSalad
「GameSalad」は簡易的なスマホアプリゲームを作るのに最適なツールです。
ドラッグ&ドロップ・インターフェース、およびバリエーション豊富な動作ライブラリによって、数日あればゲームを作ることができます。
iOSやAndroidでの公開も可能となっています。
簡易的なPCゲームを作る
RPGツクール
「RPGツクール」は、RPGに特化した開発ツールです。
有料ではあるものの質は高く、キャラクターやマップなどの素材およびサンプルデータが多く取り揃えられています。
作ったゲームを販売・配布することも可能です。
WOLF RPGエディター
「WOLF RPGエディター」はRPGに特化した開発ツールです。
先述の「RPGツクール」と違ってこちらは無料ツールとなっているため、気軽に手が出せます。
フリー素材を探してくる必要はありますが、ゲームに用いる素材は簡易的なものであれば備わっています。
こちらも作ったゲームを販売、配布することが可能です。
アクションエディター
アクションゲームに特化した「アクションエディター」。
高度なプログラミング技術はいらず、比較的お手軽にアクションゲームを作ることができます。
また、シューティングゲームの政策にも対応しているため、活用の選択肢は広いでしょう。
ZGE
「ZGE」は、Windows向けの開発ツールです。
リアルタイムで画面の中を動くため、どちらかというと直感的にゲームを作りたいという人におすすめできます。
プログラミングの知識がなくとも、アクションゲームやシューティングゲームを作ることが可能になります。
初心者がゲームを作る時のポイント
機材や環境の準備が整えば、初心者でもゲームを作ることができます。しかし、中にはゲーム作りを始めても挫折してしまったり、トラブルになってしまったりする方もいるでしょう。
ここからは、初心者が楽しくゲーム作りを続けるためのポイントをご紹介します。
簡単なゲームを作って経験を積む
市販されているコンシューマーゲームや配信されているスマホゲームには、とてもクオリティの高い作品がたくさんあります。この記事を読んでいる方なら、そんなハイクオリティなゲームを作りたいと、誰もが考えることでしょう。
しかし、初心者が最初からクオリティの高い本格的なゲームを作るのは困難です。
まずは、簡単でシンプルなゲームから作り始めて、徐々にレベルアップを目指します。
RPGゲームでいきなりレベルの高い敵に挑んだりしませんよね?
ゲーム作りも同じです。簡単な目標をクリアしてスキルを高めていくことで、思い描くような壮大なゲームが作れるようになります。
著作権の基本を理解する
ゲームに使う背景画像やBGMは、自作できない場合、素材サイトからダウンロードすることになります。
素材サイトにある画像や音楽は誰かが作った制作物で、著作権があるので、著作者が認めていない使い方をするとトラブルに発展します。
ゲーム作りをする時は素材サイトの規約を見て、「自作ゲームに使えるのか?」「素材を使ったゲームを配信していいか?」など、しっかり確認しましょう。
収益化よりもスキルアップを目指す
ゲーム作りを始める方の中には、自作ゲームを配布・配信することで収入を得ようと考えている方がいるかもしれません。
目標があるのは素晴らしいことですが、最初から収益化に囚われすぎないように注意しましょう。
お金をもらうということは、それだけクオリティの高いゲームを提供しなければならないということ。初心者には難しいでしょう。
課金制のようなシステムだとしても、バグや不具合が起こる可能性があり、トラブルの原因になります。
お金まわりはトラブルに発展しやすく、慎重に対応しなければなりません。余裕がない初心者のうちに利益を気にしすぎてしまうのは、トラブルの危険があることはもちろん、楽しさも半減してしまいます。
慣れないうちはスキルアップすることに注力することが、収益化に繋げられるハイクオリティなゲームを作る一番の近道です。
ゲーム制作に役立つ勉強とは
ゲームを作る仕事に従事したいと考えている方は、なるべく勉強しておいた方が良い科目があります。
特に数学や物理はとても重要な科目なのですが、他の科目を含め、なぜ勉強したほうが良いのか、その詳細を見ていきます。
数学
3Dゲームのプログラミングをする際には、数学の公式が必要となる場面が往々にしてあります。
ゲームエンジンがある程度カバーしてくれるとはいえ、高度なプログラミングを行う際にも、数学の知識が必要となります。
ゲームプログラミングを学べる専門学校によっては、数学について勉強する講義が設けられているくらいなので、その重要性が窺い知れるのではないでしょうか。
後述する物理と数学は、プログラマーにとってとても重要なファクターなので、数学の勉強はしっかりと行ったほうが良いでしょう。
物理
数学と同じくらいに、物理もプログラマーにとって重要なファクターの1つです。
重力や物体の動きを規定するプログラミングには、物理の法則が活かされているからです。
一応ゲームエンジンには物理演算機能が搭載されているので、ある程度のカバーはしてくれます。
しかしながら、数学と同じように高度なプログラミングを組み上げる際には、物理の知識が必要となるのです。
そのため、実際に専門学校では物理の法則を学ぶ講義が開設されています。
英語
ゲームを作る仕事をする上では、英語は特に必須なスキルです。
ゲーム作りの最新技術は英語で書かれていることが多いため、英語が得意であれば、すぐにその最新技術に触れることができます。
また、プログラミングにおける変数名は意味のある英語に設定したほうが、ソースが明確化されやすいです。
そういった意味でも、英語を勉強しておきましょう。
国語
ゲームプランナーやゲームディレクターを目指すのであれば、国語力が求められます。
企画を通すためにプレゼンテーションをしなければなりませんし、仕様書も作成しなければならないからです。
ある程度の国語力を持っていないと、伝えたいことを伝えられません。
企画が通らなければ、そもそもゲーム制作のプロジェクトは始まりませんし、仕様書に沿ってゲームプログラマーなどの開発職は作業を行います。
ですので、ゲームプランナーやゲームディレクターを目指している人は、意識しながら勉強してみてはいかがでしょうか。
VR開発の知識・技術も身につけておくのがおすすめ
VR開発の知識と技術も勉強しておくことをおすすめします。なぜならVRゲームは、近年アメリカを中心に遊ぶ方が増えていて、今後いっそう需要が高くなることが見込まれているためです。
株式会社グローバルインフォメーションによると、VRゲーム市場は2026年までの間に、約28%のCAGR(年平均成長率)で成長すると予想されています。
VR開発の知識と技術があれば、今後のゲーム業界で大いに必要とされる人材になれるでしょう。
ただしVRゲームは、普通のPCゲームよりもハイスペックなパソコンがなければ、準備が大変です。制作自体も普通のPCゲームより難易度が高いので、将来を考えてVR開発の勉強をするなら個人よりも、専門学校やスクールに通うのがおすすめです。
勉強するのに充分な環境が整っているので、効率的にしっかりと学ぶことができます。
ゲームに関連する仕事に就くための方法
ゲームに関連する仕事に就くためには、いくつかの方法があります。
- 未経験・在宅OKな求人募集を探す
- ゲームに特化した大学や専門学校に通う
早速見ていきましょう。
未経験・在宅OKな求人募集を探す
未経験がOKな職種に「ゲームテスター」があります。ゲームテスターとはゲームの不備確認を行うことです。こちらは在宅でも可能なことが多く、通勤したくない方におすすめ。
また、ゲームプログラマーでも未経験者を求人している会社もあります。ただし、会社内に経験者が多い場合は、仕事についていくのが大変なこともあるでしょう。
参考:インディード求人募集
ゲームに特化した大学や専門学校に通う
ゲームに特化した大学や専門学校に通う方法もおすすめです。専門技術や知識を集中的に学べるため、短期間でゲーム関係の会社に就職できます。
ゲームの仕事に携わる方法として「独学」もありますが、ゲームは職種によって専門知識や技術が必要です。早くゲーム会社で即戦力として活躍したいなら、専門学校や大学で学びましょう。
まとめ
ゲームの仕事に携わりたい方におすすめの職種を紹介しました。さらにゲーム作りには、意外にもさまざまな工程があります。
しかし、専門の勉強をすれば極端に難しいということはなく、ツールを駆使することであらゆることが実現できてしまうという面白みもあります。
「ゲーム作りの仕事に就きたい」と思った方は、ぜひ専門学校やスクールに通い、ゲーム作りのプロを目指してみてはいかがでしょうか。
東京でゲーム業界を本気で目指されている方は「アミューズメントメディア総合学院」で学びませんか?
当学院では、2023年よりプログラミングとプランニングのスキルを学べる「ゲームクリエイター学科」が新しく生まれ変わりました。幅広い知識や技術を身につけたい方、ゲーム会社で活躍したい方におすすめですよ。
東京でゲーム業界を目指されている方は「アミューズメントメディア総合学院」で学びませんか?
東京のアミューズメントメディア総合学院のゲーム・アニメ3DCG学科・ゲームクリエイター学科は、「カプコン」「レベルファイブ」「アソビモ」「エイミング」など、業界就職率100%の実績を誇ります。また、AMGグループが提供する「産学共同プロジェクト」で在学中から実際の商品の開発に携わることができ、一般的な学校では学べない経験とスキルを身につけることができます。
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アミューズメントメディア総合学院 ゲーム・アニメ3DCG学科
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