リアルなキャラクターや壮大な風景、そしてそれらが織り成す世界観に心が惹かれた経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
ゲームや他のCG作品における見た目の部分を一手に担い、視覚でユーザーを魅了する3DCGデザイナーという職業になると心に決めている方は、多いかと思います。
ここでは、3DCGデザイナーになる為の方法を踏まえつつ、それに関わる様々な情報も詳しく見ていきます。
- この記事の監修者
- アミューズメントメディア総合学院 ゲーム・アニメ3DCG学科では、モデリングやエフェクトなど、企業が求めるスキルを幅広くマスター。
- 2年間で計4回のチームでの制作実習の経験を生かし、カプコンなど大手企業で先輩たちも活躍しています。
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3DCGデザイナーになるには
3DCGデザイナーになるには、特に資格は必要がなく、後述する3つの道のりが一般的とされています。
- 専門学校・大学へ入学
- アルバイトとして携わる
- 独学
各々の道のりについて詳細を解説致しますので、参考にしていただきたいです。
専門学校・大学へ入学
3DCGについて学べる専門学校や大学に入学して、ゲームや映画などの制作会社に就職する事が、道のりの1つになります。
3DCGについて徹底的に学べる学科を開設しているところも多いので、即戦力として働きたいという方は、専門学校や大学へ通うのがオススメでしょう。
また、専門学校や大学ではCGを基礎から学べるので、基礎をきちんと網羅して3DCGデザイナーになりたいという方も、オススメの道のりになります。
ちなみに、美術や芸術大学の出身であれば、デッサン力などの基礎力が既に身に付いている事が多い為、3DCGを作った経験がなくても就職しやすいとされています。
これは、3DCGの制作ソフトを使いこなせるようになりさえすれば、即時に戦力になると判断される事が多いからだそうです。
アルバイトとして携わる
さすがに正社員というのは難しいですが、専門学校などに通っていない全くの未経験であっても、アルバイトとして採用してくれる企業はあります。
しかし、制作ソフトを使いこなせるようにならないと採用までは漕ぎ着けない為、まずはインターネットのオンラインスクールなどで勉強するなどして、スキルを身に付ける必要があります。
スキルを証明するには、制作ソフトを用いてCG作品を作る事が効果的です。
アルバイトとして現場経験を重ねつつ勉強も並行して行う事で、正社員になる為の道が拓けてくる見込みが上がります。
また、実務経験を実際に積む事ができる為、状況によりアルバイトから正社員として転職する場合においても有利に働く事があります。
クオリティの高い3DCG作品を作る
最近ではSNSが流行している為、それらを活用しつつ独学で3DCG作品を作り続ける事で、制作会社や3DCGデザイナーに目に留まる事があります。
また、ポートフォリオやデモリールを直接制作会社に見てもらう事で、アルバイトではなく正社員として働ける事があります。
独学でそこまでのスキルアップを果たすには、もしかしたらアルバイトとして入社して正社員になる事よりも困難かもしれません。
その為、場合によっては3DCGデザイナーになる為の専門学校や大学、またはアルバイトとして入社する事も検討した方が良いかもしれませんね。
スキル・実力が重視される
3DCGデザイナーになる為の一般的な道のりは、前述の3つになりますが、3DCGデザイナーは、とにもかくにも実力やスキルが物を言う側面があります。
実際に、高学歴であっても3DCGデザイナーとして就職できない事があるそうです。
その為、専門学校や大学に通う、アルバイトとして入社する、独自で3DCGを作り続けたとしても、スキル・実力がなければ活躍する事は難しいです。
ですが、逆に言うとスキル・実力を備えてさえいれば、その分だけ選択肢が広がります。
スキルが抜群に高い場合は、フリーランスとして活躍する事もできるくらいなので、3DCGデザイナーになると心に決めている方は、どの道のりを歩むにしても、スキル・実力を向上させる事を念頭に置きましょう。
3DCGデザイナーの仕事内容
3DCGデザイナーは、3DCG(3次元のコンピューターグラフィックス)をデザインおよび制作する職業です。
3DCGを作るプロセスは下記のようになり、それらのプロセスをこなすのが、3DCGデザイナーの主な仕事内容になります。
- モデリング
- テクスチャー
- リギング
- アニメーション(モーション)
- レンダリング
以下にて、各々のプロセスについて解説していきますが、作業は基本的に『Maya』や『3ds Max』などの3DCG制作ソフトを活用するのが一般的です。
モデリング
モデリングとは、デッサンやイラスト、イメージ画などの2Dデータや三面図から3Dモデルのデータ(オブジェクト)を作る事です。
モデリングの手段はいくつかあるのですが、モデリングを専属で行う人は『モデラー』と呼ばれます。
ちなみに、モデラーの中でも背景のモデリングに特化した人、キャラクターのモデリングに特化した人がいる為、各々を分担して行う場合があります。
テクスチャー
テクスチャーとは、3Dモデルに立体感を加える為の作業の事で、これをしないと無機質で現実感がないままになります。
具体的には、色や質感を加えたり透過率を定めたりする事で、3Dモデルに立体感を与えて現実感を持たせるのです。
テクスチャーを行う事で、とりあえずは3Dキャラクター(背景)が完成します。
3Dモデルによっては細かい作業が求められる為、地道な作業を持続的に行えるだけの集中力が不可欠です。
リギング
3Dキャラクターが完成したはいいものの、このままでは直立不動の状態なので、次は動きを加えなければなりません。
その際にまず行うのは、リギングというキャラクーに動きを加える為の仕組みを作成する事です。
この仕組みを作成する事で、キャラクターが不自然な動きをしないようにし、次のプロセスへと移る事ができます。
アニメーション(モーション)
アニメーションとは、キャラクターに動きを加える作業の事です。
動きを加える為の仕組みは前プロセスで終えている為、あとは自然になるように実際に動かしつつ、特定の動きへとデザインします。
スキルを備えていれば、自然な動きを違和感なく再現する事が可能となります。
ちなみに、上記の作業を行う人を3DCGアニメーターと呼ぶ事があります。
レンダリング
レンダリングとは、テクスチャーやカメラ(視点)、ライト(光源)など設定した様々な項目に従って、静止画および動画を出力(生成)する事です。
ですが、処理する情報量が多い場合にはレンダリングはすぐ終わらないので、上述したプロセスの中で簡易的なレンダリングを幾度も行う事が多いです。
ちなみに、3DCGの動画をレンダリングする場合は、出力するまでに1週間を超える事もあります。
分業が一般的
会社によって呼称に違いはありますが、以上が3DCGを制作する為の各々のプロセスになります。
ですが、プロセスごとに担当者を振り分け、分業で3DCGを制作する体制が一般的とされていて、全部を3DCGデザイナー単独で行う事は少ないとされています。
しかしながら、各プロセスの知識を満遍なく持つ事は基本的とされているので、3DCGデザイナーを目指す方は、その点に留意しましょう。
3DCGデザイナーに不可欠とされるスキル
3DCGデザイナーに不可欠とされるスキルは、以下の4つになります。
各々のスキルについて、詳らかに解説致します。
3DCG制作ソフトを使いこなす
3DCGデザイナーに不可欠とされるのは、当然ではありますが、3DCG制作ソフトを使いこなせるだけのスキルです。
ソフトを使いこなせないと、前述した仕事のプロセスをこなす事が困難だからです。
3DCGデザイナーは、会社によっては人手不足とされている職業ですので、制作ソフトを使いこなすだけのスキルを備えていれば、就職はしやすいです。
もちろんスキルアップを果たすには、入社してからも努力する事が不可欠ですが、3DCGデザイナーになりたいと考えている方は、制作ソフトを使いこなせるようになりましょう。
デッサン力
デッサン力は、いわばアナログ的な技術になります。
デッサン力の高さは、観察力や絵心の高さを示すものですし、3DCGを作る上で直結する能力です。
先程ご紹介したように、美術・芸術大学の人が3DCGデザイナーとして就職しやすいとされているのは、3DCGを制作するにあたって肝心な素地を既に備えているからです。
専門学校でもデッサン力を高める講義が開設されているくらいなので、その能力がどれだけ重視されているのかが窺えるのではないでしょうか。
表現力
3DCGデザイナーは、基礎としてのデッサン力を下地として、どれだけ3DCGに反映させる事ができるのかという表現力が、どうしても必要になります。
3DCGのクオリティは、ある意味で表現力に比例して良し悪しが表れます。
表現力を磨くには、人物や物体、景色などのありとあらゆる情報に対して敏感になりつつ、特長などを取り込む事が肝要になります。
責任感
3DCGデザイナーは、各プロセスを分担して作品を作り上げていく為に、各々の作業における責任感が要求されます。
1つの歯車が狂ってしまうと、他のプロセスにも影響が出てしまう恐れがあるからです。
その為、各プロセスの人と日々コミュニケーションを取りながら、責任感を持ってクオリティの高い作品を作るという目標に邁進しなければなりません。
3DCGデザイナーの年収
3DCGデザイナーの年収は、200万〜500万とされています。
3DCGデザイナーの需要は以前よりも高まっていますが、実力やスキルはもちろん、会社によって年収は変わります。
年収を高くするには、スキルアップを果たして好待遇の会社で働く事です。
ゲーム開発会社などでは、スキルの高い3DCGデザイナーを好待遇で募集しているところも多いので、年収を高くする事が可能です。
3DCGデザイナーは、良くも悪くも実力があってこその職業なので、年収も重視したいという方は、やはりスキルアップする事を念頭に置きましょう。
3DCGデザイナーの将来性
3DCGは、VRを筆頭にあらゆる領域で今後も発展し続けることが予想されるため、その担い手たる3DCGデザイナーの需要も比例して増加することが見込まれています。
つまり、将来性が充分にある職業と言えます。
活躍できるかどうかはもちろん本人の実力やスキルによりますが、飛躍するためのチャンスは以前よりも増加しています。
そのチャンスをもぎ取る為にも、まずは基礎を固めつつ他者と差別化できるようなスキルを培うようにしましょう。
まとめ
3DCGデザイナーになる為の参考になったでしょうか。
将来性がある3DCGデザイナーになるには、専門学校や大学に通って就職する、もしくはアルバイトとして入社する、はたまた独学でスキルアップに励むかになります。
いずれの道を歩むにしても、実力を有していれば選択肢は自ずと増えてくるので、ぜひその点に留意して目指していただきたいです。
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アミューズメントメディア総合学院 ゲーム・アニメ3DCG学科
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