漫画を描くときに、まず行うのが「テーマ」を決めることです。
このテーマを決めることが、漫画制作におけるもっとも大切なこと。
「どうやってテーマを決めたらいいの?」
「なかなかテーマを決められない」
「アイディアが出てこない」
こんな悩みを抱える方も多いでしょう。
実はテーマ設定は難しく考える必要はありません。
意外と自分の身近なことがヒントになるのです。
そこで、この記事では漫画制作におけるテーマ設定の大切さや、テーマの決め方を6つご紹介します。
ぜひこの記事を参考にテーマを決めて、最高の作品を完成させてくださいね。
- この記事の監修者
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目次
そもそも漫画のテーマとは?
漫画のテーマとは、どんな作品にするかの「軸」となるものです。
ストーリーを作るには、まず作品の軸となる「テーマ」を決めることからスタートします。
なぜなら、テーマがしっかりしていれば、作品の方向性に迷うことなく道を示してくれるからです。
「テーマ設定って難しそう」と考えている方も多いかもしれませんが、意外と身近なものがヒントになります。
たとえば、以下のようなテーマとしてよく使われています。
- 犬(ペット)
- 友情
- 学校生活
- 恋愛
例を見てわかるように、日常のあらゆるものがテーマとなりえます。
漫画のテーマを決めるとどんなメリットがあるの?
テーマを決めるメリットは、こちらの3つです。
- キャラクターやストーリーが決めやすくなる
- ストーリーに一貫性がでる
- 読み手に伝わりやすくなる
テーマが決まれば、それをベースに物語を作ることができます。
テーマは、家作りに例えると「土台」のようなもの。
土台の上に家を作るわけですから、土台がしっかりしているかどうかで頑丈な家ができるかどうかが決まります。
このように、漫画もテーマがしっかり定まっていれば、「こんな展開にしよう」とイメージが湧き、あちこちへブレることなくストーリーを広げていくことができます。
とはいえ、描いていく途中で行き詰ることもありますよね…。
そんな時こそ、テーマを振り返ると「方向性が間違ってた」と気が付き、軌道修正ができるのです。
また、ストーリーに一貫性があれば、読者にメッセージが伝わりやすくなります。
つまり、テーマ設定をすることは筆者にとっても読者にとっても大切です。
漫画のテーマは決めなくてもいいの?
「テーマ設定の重要性は分かったけど、テーマを決めなきゃダメ?」と疑問に思っている方も多いでしょう。
結論からいうと、漫画を作るのにテーマ設定は必要です。
テーマを決めずに、場当たり的にストーリー展開をすると、なかなか思うように進まずに、「結局何が描きたかったんだっけ?」と行き詰ってしまうこともあります。
それでは、当然読者も分かりづらいと感じてしまいますよね。
そうならないために、漫画を描くときにテーマを決めるのは欠かせない工程です。
なかなかテーマを決められないと焦ってしまう気持ちも分かりますが、まずはテーマを決めることから始めましょう。
漫画のテーマ設定でおすすめの決め方6選!
テーマの決め方は、実は意外と簡単です。
例えば、以下のように身近なものをテーマにすることができます。
- 趣味や好きなこと
- 願望
- ロケーション
- 歴史
- 流行
- 実体験
テーマ設定に悩んでいるあなたにとって、描きやすいテーマが見つかるはずです。
それではここからは上記6つの決め方について詳しくご紹介します。
趣味や好きなことをテーマにする
自分が打ち込んでいる趣味や好きなことをテーマにすると描きやすいです。
たとえば、以下のようなテーマがあります。
- 映画
- 音楽
- 車
- スポーツ
- 旅
など、好きなことを洗い出してみましょう。
好きなことなら実際に体験したことも、知識もあるので、詳しくストーリーを作ることができるでしょう。
また、作品を描くなかで、そのテーマについて情報収集する必要もあるため、好きなことなら調べるのも苦にならないですよね。
そのため、好きなことをテーマにするのがおすすめです。
願望をテーマにする
次に紹介するのは、自分の憧れていることをテーマにする方法です。
みなさんには、「こうなれたらいいな」という願望はありますか?
たとえば、もし生まれ変わったら何になりたいですか?
以下のような願望を持っている方もいるのではないでしょうか。
- 一流企業の社長になりたい
- アイドルになりたい
- 宇宙で生活してみたい
心から憧れているものなら、作品に対する熱も入りやすくなります。
同じような願望をもっている読者に共感されやすく、主人公が成長していく姿に勇気を与えることができるのもメリットです。
憧れというと、スケールの大きなことでないとダメ?と思うかもしれませんが、「世界平和」のように無理に大きなスケールにしなくても大丈夫です。
普段こうなればいいなと思っていることをテーマにしてみましょう。
ロケーションをテーマにする
ロケーションをテーマにすると、シチュエーションをイメージしやすいので、ストーリーが作りやすくなります。
たとえば以下のようなロケーションです。
- 海
- 学校
- 会社
場所をイメージしただけで、情景が浮かびストーリーを連想することができます。
他にもあげると、このようなロケーションがあります。
- 学校⇒恋や部活
- 海⇒ひと夏の出会いが恋に発展
また、会社となると、このように様々な仕事の現場があります。
- 銀行
- 空港
- 病院
- 幼稚園
病院なら、ドクターが難病の患者さんの命を救うことだったり、幼稚園ならママ友同士の人間関係だったり。
その施設をイメージしただけで、シチュエーションが浮かんできませんか?
このように情景がイメージできれば、ストーリーの展開がしやすくなります。
また、実際にその場所に行ってみるのもおすすめ。
現場の人の生の声からアイディアが出てきますよ。
歴史をテーマにする
次は、時代による出来事や「こんな世界観だろう」というイメージをテーマにする方法です。
たとえば、以下のような時代がよくテーマにされています。
- 戦国時代
- 江戸時代
- 原始時代
- 戦争
- 近未来
戦国時代なら「武将たちの戦い」、江戸時代なら「新選組」をイメージすることができます。
時代をテーマにする際には、その分野について調べたことをもとにストーリーにするため、歴史が好きな方には打ってつけのテーマです。
流行をテーマにする
続いて紹介するのは、流行や話題になっているものをテーマにする方法です。
時事ネタなど今話題になっていることをテーマにすると、作品が注目され飛びついてくる読者も多くなります。
ただし、流行をテーマにするデメリットとしては、ブームが過ぎると読者も去ってしまうことです。
とはいえ、名作にはその当時の流行を取り入れたものが多い傾向があるので、十分狙うべきだと言えます。
日頃からアンテナを立てて、今どんなことが流行っているのかチェックしておきましょう。
実体験をテーマにする
最後に紹介するのは、実際に経験したことをテーマにする方法です。
たとえば、以下のような実体験がテーマとして使われています。
- 忘れられない大恋愛をしたこと
- ブラック企業に勤めたこと
- ダイエットに成功したこと
など、自分が経験したことを洗い出してみましょう。
生きていれば、失敗や成功の経験があるはずです。
実際に経験したことは、その時の自分の感情の変化をリアルに表現することができます。
そのため、読者へメッセージが伝わりやすくなるのもおすすめの理由です。
まとめ:漫画のテーマは日常にヒントがたくさん
今回は、漫画の制作におけるテーマの大切さや決め方について解説しました。
テーマという軸を決めることで、ストーリー展開やキャラクターの設定に迷子になるのを防ぎ、物語に一貫性が出ます。
よって、その分、読者にメッセージが伝わりやすくなるので、ストーリーを決める際は、まずテーマを決めるのがおすすめです。
今回ご紹介したテーマは、こちらの6つ。
- 趣味や好きなことをテーマにする
- 願望をテーマにする
- ロケーションをテーマにする
- 歴史をテーマにする
- 流行をテーマにする
- 実体験をテーマにする
このなかでも、「日頃から興味があること」、「実際に経験したこと」は特に描きやすいテーマです。
まずはいろいろなテーマで試してみて、自分の描きやすいものを見つけてみましょう。
この記事を参考に、漫画のテーマ設定をマスターし、最高の作品を作り上げてくださいね。
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