イラストの描き方。初心者でもラフ画なら簡単!

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  • ラフ画のイメージ

    マンガやアニメ好きな方、イラストに興味関心がある方の中には、綺麗にイラストを描いてみたいと思っているのではないでしょうか。バランスの取れたイラストを描くには、何度も練習するのはもちろん、ラフ画の知識や基本的な描き方を覚えるのが大切です。

    当記事では、イラスト初心者に向けてラフ画の意味や描き方をはじめ、注意点やラフ画に関するデジタルとアナログの違いまで紹介します。


    • この記事の監修者
    • アミューズメントメディア総合学院は、東京恵比寿にあるイラスト、ゲーム、アニメ、マンガ、小説、声優などの業界や職業を目指す方のための専門の学校です。イラスト系学科をお探しの方はこちらへ。また、キャラクターデザイン学科を知りたい方はこちらへ
    • 1年次は基礎画力の徹底と、応用した表現力を向上し、2年次で就職・デビューを意識したエンターテイメント性を高めるカリキュラムで、2年で未経験者をプロとして育成していきます。
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    ラフ画とは?

    絵を描く道具のイメージ

    ラフ画では、細部まで描き込まずにざっと全体像を描きます。
    イラストを描く時にラフ画を描く理由は、次の2つです。

    • イラスト全体のバランスを見るため
      イラストを描く時にラフ画がないと、どのくらいの大きさで各パーツを描けば良いのか分からず、完成した時にバランスが悪くなってしまいます。

      背景に対する、顔、体、手の大体の大きさを描いておけば、イラストのバランスがくずれたり、ゆがんだりといったトラブルを防げます。

    • お客さんにイラストのイメージを伝えるため
      これはプロのイラストレーターになった後の話ですが、お客さんからイラストの依頼があった時はラフ画を描いて、「こんなイメージでどうですか?」と確認をします。

      時間をかけてイラストを完成させた後に、「構図を変えてほしい」「表情がイメージと違う」と言われたら、修正に時間がかかってしまいます。

      ラフ画であればすぐに修正できるので、お客さんの要望に応えて効率よく作業するためにも、ラフ画は必要なのです。

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    正しいラフ画の描き方

    絵を描くイメージ
    ラフ画の意味や役割を確認できたところで、次は正しいラフ画の描き方について確認していきましょう。

    ここでは、構図や配置、アタリ、メモの3点に焦点を当てながら解説していきます。

    イラスト初心者の方は、ラフ画の描き方や流れを掴んだ上で練習を始めてみてください。

    構図や配置を決める

    ラフ画を描く時は、まず構図や配置を決めるところから始めます。

    構図とは、キャラクターの向きやポーズ、配置予定のキャラクターや物の数などさまざまな要素のことです。

    たとえば野球のピッチャーを描く場合、ピッチングフォームをどの視点や向きで描くか決めます。

    また、投げた後なのか投げる瞬間なのか、状況も決めた上で大まかなポーズや配置を描きます。

    最初に構図や配置を決めておくと、何をどのように描くか土台部分をしっかり固める事が可能です。

    たとえば緊張感や圧迫感を与えるイラストを描くには、下見上げるような(アオリ)構図を検討するのもおすすめです。

    他には、全体の状況を見せたい時や対象物を小さく描きたい時は、上から見下ろす「俯瞰」視点から描く方がいいでしょう。

    アタリをとる

    アタリは、キャラクターや風景のバランスを維持するための作業を指します。

    具体的には直線や丸を引き頭や胴体、手や足の大きさや位置関係を決めておきます。

    たとえば頭から描く場合は、顎を描いた後に頭蓋骨にあたる部分を丸で表現しバランスを調整するアタリの付け方もあります。

    他にも首や肩周辺にもアタリを付けたり顔(目や鼻)のパーツにも付けたりしながら、線画作業でミスしないよう全体のバランスや位置関係を整えておきます。

    特にイラスト初心者は不安定な作画になりやすいので、キャラクターの顔や手足のバランスなど正確に描くためにも各パーツへアタリをつけながら位置取りを行い、バランス感覚を養いましょう。

    メモ書きを残す

    ラフ画を描く時は、メモを残しておくのも大切です。

    メモは、自分自身が線画や彩色作業時に、注意点や重要なポイントを忘れないようにしておくためにも重要ですし、イラストの仕事においても担当者へ重要事項を漏れなく伝える上で必要です。

    ラフ画に限らずイラストの練習を行う時は、メモ書きを残す習慣も付けておくといいでしょう。

    【パーツ別】ラフ画の描き方テクニック

    では、ここからはキャラクターのパーツごとのラフ画の描き方について紹介していきます。

    顔のラフ

    顔のラフは、あごに丸を乗せるイメージで頭のアタリを取ります。
    輪郭ができたら、目、鼻、口、耳の位置に、大体で良いので印をつけておきます。

    特に目の位置は大切なので、顔の中に十字線の「アタリ」をつけて、しっかり目の位置を決めておきましょう。

    髪の毛のラフ

    髪の毛は、つむじを起点に前髪から描き始めます。
    ブロックごとに大きな毛束で分けるイメージで描くと良いでしょう。

    細かい毛の流れなどは、線画の時に追加していきます。

    首・肩のラフ

    実物の首や肩を観察してみると分かると思いますが、頭を支えているパーツなので、がっしりとしています。

    ですから首や肩は細くなりすぎないよう、頭と上半身とのバランスを考えてラフを描きます。

    体のラフ

    体のラフを描くときは、まず「頭身」を意識します。

    顔のラフと同じ大きさの丸を、男性なら7個、女性なら6.5個、縦に並べて描いてみましょう。
    ちなみに頭身は、背の高さや年齢によって変わります。

    この頭身は、たとえば男性なら2つ目の丸は胸まで、3つ目の丸は腰までの長さ・・・というように、体全体バランスを決める目安になるので、正確に描く必要があります。

    頭身が分かったら、体を丸・三角・四角の集合体だと思って、大まかにパーツを分けていきましょう。

    胴体は四角形、骨盤は逆三角形という風に、形を簡単にして、パーツの大体の大きさと位置が分かるようにつなぎ合わせていきます。

    手のラフ

    キャラクターの描き方では、「手が描けない」という悩みが多いです。
    手も体と同じように、単純な形に分解して描いていけば、大きくバランスがくずれることはありません。

    手は、手の甲・親指・4本指のまとまりの3つに分解できます。
    手の甲は台形、親指は長方形、4本指のまとまりは長方形を描いて4分割するといった感じで、簡単に描いていきましょう。

    模写なら初心者でも簡単にラフ画を描ける

    ラフ画の描き方のテクニックを紹介しましたが、「なんだか難しそう」「やってみたけど上手くいかなかった」という方もいるかもしれません。

    そんな時は、模写してラフ画を描くのがおすすめです。
    ただし模写をする時には著作権のルールがあるので、注意しましょう。
    模写に使える素材は次の通りです。

    フリーのトレス素材

    書籍やインターネットにある、フリーのトレス素材が使えます。
    難しいポーズでも、素材をトレスすればバランスを崩さずに描くことができるでしょう。

    またイラスト制作ソフトのCLIP STUDIO PAINTには、3Dデッサン人形機能があります。
    3Dデッサン人形の体格やポーズが自由に変更でき、キャラクターを描く時に役立ちます。

    自分で撮った写真

    自分で撮った写真も、トレス素材におすすめです。
    誰かが撮った写真をトレスする場合、そのイラストは公表しないようにしましょう。
    SNSなどで公表してしまった場合、著作権侵害になるので注意が必要です。

    写真を模写してラフ画を描く場合、輪郭だけ描き写すイメージで描くと良いでしょう。
    あくまでラフ画なので、細かいところは省略して、ざっくりと描き写すようにします。

    複雑なポーズを描くときは、友達にモデルになってもらったり、自分でポーズをとったりして模写用の写真を撮りましょう。

    背景のラフ画を描くときも、写真の模写が活用できます。
    「背景が苦手で描けない」「パースがよく分からない」という方でも、模写なら簡単に背景が描けるのでおすすめです。

    最初はトレスからでも良いですが、プロのイラストレーターを目指すなら見本がなくてもキャラクターを描けるようになりたいですよね。

    アミューズメント総合学院のキャラクターデザイン学科では、デッサンやパースといった基本的な知識に加えて、魅力的な構図やキャラクター表現についても勉強できます。

    アミューズメントメディア総合学院で、自分の思い通りにイラストを描くための技術を身につけましょう!

    >>キャラクターデザイン学科

    デジタルならより便利にラフ画が描ける!

    デジタルソフトのイメージ
    イラストは、ペンと紙を使用したアナログ方式と、イラスト作成ソフトやペンタブを活用したデジタル方式の2種類に分かれています。

    アナログでラフ画を描く時は、紙とペン(鉛筆)・消しゴムを用意し構図やアタリをつけて、全体のイメージを作り上げていきます。

    イラスト作成ソフトは、パソコンとペンタブでアナログと同じ様な感覚でラフ画を描くことができます。

    そして、アナログとの大きな違いは、簡単にイラストの縮小や回転、移動、反転、線の太さの調整、修正などができる点です。

    さまざまな補助ツールが搭載されているので、イラスト初心者も効率よくラフ画を描けますよ。他にもペンやインク・紙の準備不要、片付けが簡単な点も魅力です。

    ラフ画を描く時の注意点は?

    ラフ画の描き方や流れも確認した後は、注意点についても押さえておきましょう。

    バランスを重視する

    最初に説明した通り、ラフ画はバランスを見るために描くものなので、描き終わったらイラスト全体を見てバランスをチェックしましょう。

    顔と体のバランスは取れているか、背景に比べて人物の大きさが不自然ではないかを必ず確認します。
    また違和感がないように見えても、左右反転すると大きくバランスがくずれている場合もあるので、左右反転した状態でバランスをチェックするのも大切です。

    時間をかけすぎない

    ラフ画は、キャラクターや小物類、風景などの位置関係から視点(アオリや俯瞰)、遠近感など土台となる部分を決める重要な作業です。

    何度も描き直したり悩んだりしてしまい、必要以上に時間をかけてしまうこともあるでしょう。

    ただ、細かい修正は下書きや線画の時でもできるので、ラフ画の時点ではバランスと構図だけしっかり整えれば、そこまで時間をかけなくても大丈夫です。

    線画はラフ画とは別レイヤーで描こう

    イラスト作成ソフトでラフ画や線画作業を進める時は、レイヤーの割り当てにも注意が必要です。

    たとえばラフ画のレイヤーに線画を描く場合は、徐々にラフ画を削除しなければいけません。

    しかし、後から構図や配置など大幅な修正が必要となった時、ラフ画がなければどこを基準にどの程度修正・調整すればいいのか分かりません。

    ラフ画を描いた後は、新規に追加したレイヤーを重ねて線画作業や彩色を行いましょう。

    まとめ

    イラストにおけるラフ画は、どのような向きや視点からキャラクターを描くのか決めるために必要な作業です。

    また、キャラクターや背景などのバランス、位置関係を整理しておくためにも重要です。

    本格的にイラスト技術を身に付けたい時は、アミューズメントメディア総合学院のキャラクターデザイン学科で、現役プロから指導を受けながら日々技術を磨いてみてはいかがでしょうか。

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