
日本漫画家協会は1985年に設立された、日本で唯一公的に認められた漫画家の団体です。
日本漫画家協会の創立者は「黄桜の河童」のイラストで有名な小島功さんで、現在は名誉会長として協会を支えています。
公益社団法人である日本漫画家協会は「健全なる漫画の普及」や「漫画創作活動の奨励」「漫画文化の国際交流」などを目的・事業内容に挙げています。
漫画の普及・発展に努めるため高校生を対象とした大規模な漫画のコンクール「まんが甲子園」を開催したり、定期的に漫画の展覧会や描き方の教室を開いたりしています。
また日本漫画家協会のイベントでは漫画の描き方を学べたり、漫画家と触れ合える機会もあります。
しかし日本漫画家協会は古い歴史を持ちながら、その存在が広く知られることはありませんでした。
「公的な漫画家団体である」ことや「入会すると様々なメリットを受けられる」ことから、最近では入会者や問い合わせが増えています。
入会するメリット
さて日本漫画家協会に入会すると受けられるメリットとは、一体どのようなものなのでしょうか。
文芸美術国民健康保険に加入できる
もっとも大きなメリットが「文芸美術国民健康保険」に入会できるという点です。
組織に所属していない人は収入に関係無く保険料が高くなってしまうため、フリーランスで仕事をしている人の多くが「保険」の悩みを抱えています。
この悩みを日本漫画家協会の「文芸美術国民健康保険」が解決してくれます。
「文芸美術国民健康保険」が漫画家から高い人気を得ている理由は、一般的な国民保健よりも保険料が割安になるためです。フリーランスであっても安い保険料で済むため、漫画家には嬉しい制度です。
この「文芸美術国民健康保険」に加入するためには「確定申告B(写)」などの提出が必須で、職業欄には「漫画家」や「作家」と書かれていなければいけません。
また個人を対象にしている保険なので、漫画事務所として法人化していると加入を断られてしまいますのでご注意下さい。
社会的信頼度が向上する
日本漫画家協会に入会すると同時に、公的な組織の一員になります。このように公的な組織に加入していると、社会的信頼度が向上します。
また写真入りの身分証明書が発行されますので、第三者には証明しにくい漫画家という職業を一目で確認してもらえるようになります。
著作権の問題に対応してくれる
出版物を出す際には著作権が発生します。著作権について疑問を感じたときには、日本漫画家協会の著作権部が相談に応じてくれます。
入会方法
入会に必要な条件
入会するためには「会員2名(うち理事1名)の推薦」を得て、入会申込書を理事に提出・承認を受ける必要があります。
入会方法
会員2名(うち理事1名)の推薦を得た後「必要事項を記入した入会申込書」と「資料となる自身の作品」を事務局に送ります。
入会申し込み欄には紹介者欄があり、推薦を得た協会会員の署名と捺印が必要です。
この方法の他にも最近ではネットでも入会受付を開始しました。
ネットでの入会方法は推薦人は必要ありません。
「自分の名前」「住所」「ペンネーム」「単行本・自身の作品が掲載された雑誌」を入会申し込みフォームからアップロードすれば完了です。
あくまでこの手続きは「申し込み」であるため、確実に入会できるとは限りません。
後にアップロードした情報をもとにして日本漫画家協会が審査を行います。また入会が認められた場合には、入会金・年会費を納めることになります。
日本漫画家賞とは
日本漫画家賞とは1972年に漫画界をより発展・向上させるために設けられた漫画賞です。
こちらの賞はプロ・アマ問わず、国籍や年齢・性別すべての人が応募可能な点が特徴です。さらにジャンルも不問・使用する手法もすべて自由で、作者の個性が全面に押し出された漫画作品が集まります。
複数人の選考委員が厳正な審査を行い、応募作品の中から最も優れている作品を選び出します。
またこの日本漫画家協会賞は、漫画史に残る漫画家・作家を数多く輩出してきたことでも有名です。
歴代の有名作品
ドラえもん
1973年(第2回) 優秀賞受賞
著者:藤子不二夫
ブラック・ジャック
1975年(第4回) 特別優秀賞受賞
著者:手塚治虫
一連のSF漫画シリーズ
1978年(第7回) 特別賞受賞
著者:松本零士
I・N・R・I”“童夢”など一連の作品
1981年(第10回) 優秀賞
著者:大友克洋
マンガ日本経済入門
1988年(第17回) 大賞受賞
著者:石ノ森章太郎
アンパンマン
1990年(第19回) 大賞受賞
著者:やなせたかし
サザエさん
1991年(第20回) 文部大臣賞
著者:長谷川町子
風の谷のナウシカ
1994年(第23回) 大賞受賞
著者:宮崎駿
こちら葛飾区亀有公園前派出所
2001年(第30回) 大賞受賞
著者:秋本治
20世紀少年/21世紀少年
2008年(第37回) 大賞受賞
著者:浦沢直樹
<コミック部門> 鼻紙写楽
2016年度(第45回) 大賞受賞
著者:一ノ関圭
<カーツーン部門> かりあげクン
2016年度(第45回) 大賞受賞
著者:植田まさし
漫画家を目指す方法について、もっと詳しく知れるイベントに無料で参加する
東京で漫画家を目指されている方は「アミューズメントメディア総合学院」で学びませんか?
東京のアミューズメントメディア総合学院のマンガイラスト学科も数々の雑誌・出版社で卒業生が活躍中!100人100通りの就職サポートで「マンガ家アシスタント」「編集プロダクション」「ゲーム制作会社」等を目指せます!ご興味がある方は以下のリンクをご覧ください。
アミューズメントメディア総合学院 マンガイラスト学科(東京)
大阪で漫画家を目指されている方は「大阪アミューズメントメディア専門学校」で学びませんか?
大阪アミューズメントメディア専門学校ならAMGグループが提供する「産学共同プロジェクト」で在校中からプロの商品開発に参加できます。 300名以上が受賞・デビューを達成している大阪のマンガイラスト学科にご興味がある方はこちら>>
監修・運営者情報
監修・運営者 | アミューズメントメディア総合学院 マンガイラスト学科 |
---|---|
住所 | 東京都渋谷区東2-29-8 |
お問い合わせ | 0120-41-4600 |
詳しくはこちら | https://www.amgakuin.co.jp/contents/comic/ |