
絵コンテは、アニメ制作の現場では欠かせません。
動きのあるアニメーションの内容を実際に制作するスタッフやクライアントに簡潔に伝えることができるので、同じく映像を扱うテレビドラマや映画、プロモーションビデオ撮影の現場などでも利用されています。
今回は、そんな映像の設計図となる「絵コンテ」について解説していきます。
是非、参考にしてみてください。
- この記事の監修者
- アミューズメントメディア総合学院は、東京恵比寿にあるゲーム、アニメ、マンガ、小説、声優などの 業界や職業を目指す方のための専門の学校です。アニメーション学科のurlはこちら。
- アニメーション学科では、動画/原画などを作るアニメーターやアニメ監督を目指すための「アニメーター・監督専攻コース」と、シナリオライターや、演出、制作プロデューサーを目指すための「制作・プロデューサー専攻コース」があります。講師は「機動戦士Zガンダム」で作画監督を担当する内田順久先生や、「マクロス7」で監督を務める網野哲郎先生など、現場で活躍している方が多くおり、生徒一人ひとりの成長を丁寧に指導しています。
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- 体験説明会はこちら。
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絵コンテとは
絵コンテとは、映像作品のキャラクターの動きやカメラの位置なども含めてカット割りの絵にしたものです。
コンテはcontinuity(連続)から来ており、連続した映像になる絵という意味合いがあります。
絵コンテは構成を考えるのが仕事
構成全体を絵で分かりやすく表現するのが絵コンテの役割です。
絵コンテは、演出家やコンテマンと呼ばれる絵コンテを専門に扱う人が描くことが多いものの、中には監督が自ら細かく描く場合もあります。
絵コンテはアニメーション全体の設計図といって差し支えないものなので、誰が見ても分かるように1カット毎の構成を絵で表現しなければなりません。
絵コンテに使われる主な構成とは
続いては、絵コンテに使われる構成について解説していきましょう。
絵コンテの構成には大きく分けて「起承転結」と「序破急」の2種類が存在します。
起承転結とはその名の通り、物語の始まり〜終わりを起、承、転、結の4つに分けた構成です。
序破急に関しても起承転結と大きく変わりません。
物語のスタート〜ラストを序、破、急の3つに分けた構成です。
そのため、起承転結と序破急の違いは、物語全体が4分割に構成されているか、3分割に構成されているかの違いになります。
そして、さらに細かい部分まで見ていくと、構成には以下のような3つの種類も存在します
- 時系列
- 引きから寄り
- アクションやリアクション
これらをより詳しく解説していきます。
時系列
1枚の絵コンテの中でいきなり過去の話に飛んだり、未来の話に飛んだりするとわかりにくくなるので、基本的に絵コンテは時系列で描かれます。
誰が見ても展開がわかりやすい絵コンテにする為には重要です。
引きから寄り
引きとは、「遠目から見たカット」、寄りとは「近くで見たカット」のことです。
この引きと寄りを交互に織り交ぜて使うことで、どこで誰が何をしているのかが分かりやすくなります。
また、流れとしてはまず引きのカットを入れた後、寄りのカットに移るのが基本です。
キャラクターたちにだんだん近づいていくカットと考えると、わかりやすいですね。
ただし、あまりに引きと寄りを交互に使い過ぎると、画面が切り替わりすぎて視聴者が疲れてしまいます。
この微妙な塩梅が絵コンテ担当者の腕の見せ所です。
アクションやリアクション
名前通り、アクションやリアクションをするキャラクターの描写をする際に利用されます。
簡単に言うと、そのカットで何かしらのアクションがあるキャラクターと、そのアクションに対してリアクションをとったキャラクターを交互に描くということです。
例えば、アニメで話しているキャラクターが映ったら、その後には話した内容に対して返答をする別のキャラクターが映りますよね。
このような、アクションに対するリアクションを交互に描いて絵コンテを作成していきます。
キャラクター同士が話すシーンの多くで利用されているので、仕事に関わる人が業務の参考にしやすくなります。
絵コンテを仕事にするには
絵コンテでは単純な画力の他、画面の構成力や演出力が求められます。
中でも演出力はキャラの細かい動きや表情を表現する上で欠かせません。
そのため、絵コンテの仕事をするにはアニメ制作の仕事を通じて技術を積んでいくか、専門学校に通ってノウハウを学んでいく必要があります。
日々トレーニングを行う傍で、空いた時間には色々な人物の絵コンテを見て、インスピレーションを高めていくと良いでしょう。
絵コンテを仕事にする時に求められる能力
さて、続いては絵コンテを描く際に求められる能力について解説していきましょう。
求められる能力は主に以下の3点です。
- 一定以上の画力
- 脚本を絵に起こせる能力
- ストーリーの展開をわかりやすく伝えられる能力
これら3点について、より詳しく解説していきます。
一定以上の画力
絵コンテの際には、作画担当者ほどの画力は必要ありませんが、それでもやはり一定以上の画力は必要です。
棒人間しか描けない、というような演出家やコンテマンはあまりいません。
ある程度、キャラクターとして認識できるだけの描写はしなくてはならないので、必要最低限の画力は求められます。
特に動きのある描写の時は、作画担当者にわかりやすいように描かなくてはなりません。
ただ、絵コンテは描いていくうちにキャラクターの動きなどを簡単に描く方法がわかってきます。
画力に自信がない方も、慣れでカバー出来る部分が多いです。
脚本を絵に起こせる能力
絵コンテを描くのに最も必要とされるのが、脚本を絵に起こせる能力です。
前述した通り、基本的には脚本を元に絵コンテを作成していくので、脚本を読んでストーリーをよりよく演出できるような画を想像出来る必要があります。
絵コンテは映像にした際のアニメの設計図のようなものなので、ここがしっかりしていないと総崩れになってしまいます。
ストーリーの展開をわかりやすく伝えられる能力
また、アニメの演出する際に必要なのが「ストーリーの展開をわかりやすく伝えられる能力」です。
特に画面の構成が重要です。
例えば、バトルシーンなら遠目に見たカットも必要でしょうし、近くから見たカットも必要になります。
どこで、誰か、どのように戦っているのかをわかりやすい画面構成で伝えなくてはならないからです。
しかし、画面構成がうまくないと、やたらと遠目のカットが多くて誰が戦っているのかわかりにくかったり、出した技の効果を表現しきれていなかったりしてしまい、作品の良さは半減してしまいます。
絵コンテを担当する場合、このような失敗が起こらないようにしなくてはなりません。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、絵コンテについて詳しく解説してきました。
アニメ制作で使われている絵コンテがどのような意味を持っているのか、そしてどのように描かれているのかを知れた方も多いのではないでしょうか。
最後に、絵コンテについて簡単に振り返ってきましょう。
- 絵コンテは映像作品の設計図
- 絵コンテの担当者が作品を演出する
- 基本は起承転結か序破急で構成される
- 主な描き方は「時系列」「引きから寄り」「アクションとリアクション」
- 絵コンテに求められる能力は「一定以上の画力」、「脚本を起こす能力」、「ストーリーの展開を分かりやすく伝える能力」の3つ
絵コンテの担当者は脚本を理解するだけでなく、より良い演出や構成力が求められています。
数多くのアイデアと根気強さが必要な仕事と言えますね。
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