色彩というのはアニメーションの雰囲気を決めてしまうくらいに大切な要素です。
そして、その色彩を仕上げているのは誰なのかというと、色彩設計と色指定になります。
今回は、色彩設計と色指定になる方法や仕事内容をまとめましたので、一緒に詳しく見ていきましょう。
- この記事の監修者
- アミューズメントメディア総合学院は、東京恵比寿にあるゲーム、アニメ、マンガ、小説、声優などの 業界や職業を目指す方のための専門の学校です。アニメーション学科のurlはこちら。
- アニメーション学科では、動画/原画などを作るアニメーターやアニメ監督を目指すための「アニメーター・監督専攻コース」と、シナリオライターや、演出、制作プロデューサーを目指すための「制作・プロデューサー専攻コース」があります。講師は「機動戦士Zガンダム」で作画監督を担当する内田順久先生や、「マクロス7」で監督を務める網野哲郎先生など、現場で活躍している方が多くおり、生徒一人ひとりの成長を丁寧に指導しています。
- 体験説明会では実際にアニメをゼロから作ってみる講座などをやっていますので、ご興味がある人が是非参加してください!
- 体験説明会はこちら。
- この記事の監修者
- アミューズメントメディア総合学院は、東京恵比寿にあるゲーム、アニメ、マンガ、小説、声優などの 業界や職業を目指す方のための専門の学校です。アニメーション学科のurlはこちら。
- アニメーション学科では、動画/原画などを作るアニメーターやアニメ監督を目指すための「アニメーター・監督専攻コース」と、シナリオライターや、演出、制作プロデューサーを目指すための「制作・プロデューサー専攻コース」があります。講師は「機動戦士Zガンダム」で作画監督を担当する内田順久先生や、「マクロス7」で監督を務める網野哲郎先生など、現場で活躍している方が多くおり、生徒一人ひとりの成長を丁寧に指導しています。
- 体験説明会では実際にアニメをゼロから作ってみる講座などをやっていますので、ご興味がある人が是非参加してください!
- 体験説明会はこちら。
色彩設計・色指定になるには
色彩設計になるには、アニメーション制作会社が募集する「仕上(色彩)」の求人に応募するのが一般的です。
色彩設計になる方法として最も主流なのは、アニメーション制作会社が募集している「仕上げ(色彩)」の求人に応募することです。
そこに至るまでは、高校を卒業した後、そのままアニメーション制作会社に入社したという方もいます。
しかし上手に色彩を用いるには、専門技術と知識が必要になるため、アニメーション制作について学べる専門学校や美術系の大学・短大で勉強を積んでいき、アニメーション制作会社にペインターとして入社するというのが最もメジャーな方法と言えます。
また、色彩設計・色指定になる為の特別な資格や試験はありません。
しかしデザイン関連の資格の中には「色彩士検定2級」や「photoshopクリエイター能力試験」など色彩に関する資格が存在します。
こうしたイラストに関連する資格を取得しておくことで、将来的に役立ちます。
ペインター(仕上げ・色彩)として技術を磨く
仕事に慣れていない間はペインター(仕上げ・色彩)として、色彩の知識や技術を磨いていくことが大切です。
ペインターは色のプロフェッショナルとして仕事をするために、能力向上の意味合いとして、色彩検定の取得が進められています。
色にはそれぞれ役割があり、ものを表現する上で重要な要素なので、それを前提として、制作に関わる上で忘れてはいけないポイントは、すべての色は単色で使用されないという点です。
限られた色の中でアニメーションの世界観を巧みに仕上げていくためには、色の組み合わせで、いかに上手く画面作りをするかが大切です。
一人のキャラクターでも髪の色、目の色、服の色、小物の色などさまざまな色が共存しています。
これらをただ好きな色やイメージに合う色だけ選んでいては、画面の中で色合いが破綻してしまい、バランスが取れなくなってしまうのです。
色彩検定では、配色調和について理解が深まります。
演習問題を行うことにより、色相、明度、彩度を複合的に考える力が身に付いていくでしょう。
色彩設計・色指定の仕事とは
まずはそれぞれの仕事内容についてお伝えしていきます。
色彩設計
色彩設計とは、動画として動き出した”絵”の最後に命を吹き込むアニメーション制作の重要なポジョションを担う仕事です。
また、着色の際に「どのような色をどこの部分に塗るか」について決定権を持つ色の総合責任者でもあります。
例えば、子供向けのアニメーションなら作品では明るい色のイメージが強いですし、戦争を題材にした作品ならトーンを落とした寂しげな色がしっくり来ます。
そうした物語の世界観・イメージに合わせて、登場キャラクターや無機物に適切だと思われる色を使用していくことが主な業務で、場合によっては各スタッフに指示することもあります。
色指定
色指定とは、色彩設計の担当者が定めた色のデータを貰い、最終的な仕上げを行なっていく仕事のことです。
基本的には複数人が担当し、各話のシーン(天候、時間、舞台、登場人物の心情)に適切な色を指定していきます。
また、できあがったペイントデータに色バカが無いか検査を行うのも色指定の大切な仕事です。
別名「セル検」とも呼ばれ、もしもペイントに何かしらの問題があった場合は、リテイクを出します。
色彩設計・色指定として働くための就職先
色彩設計・色指定は、どのような場所で活躍しているのでしょうか?
これについて詳しく見ていきたいと思います。
色彩設計・色指定のスタッフのほとんどは一般の会社員と同様に、アニメーション制作会社で働いています。
アニメーション制作において作業の大部分を占めるのが、原画や動画を描くアニメーターと、動画に色つけるペインターですが、これらは求人の時点で「描くことを仕事にする者」「色を付けることを仕事にする者」とにハッキリと分かれています。
絵を描くよりも色を塗ることの方が好きな人、色彩を通じてアニメーション制作に関わりたい人はペインターの仕事を目指しましょう。
色彩設計・色指定に求められる能力
色彩設計・色指定の仕事をする上で必要な能力は何なのかを見ていきましょう。
色に対しての知識
まず1つ目に求められるのは、色に対しての知識です。
色彩はアニメーションの雰囲気を大きく左右する要素なので、目的・世界観に合った色彩を的確に選べるスキルというのが欠かせません。
画面の配色のバランスを見極める力や、色彩に関する総合的な知識を身に付けておくことが肝心です。
例えば、登場人物が道を歩いているシーンでは、昼間であれば服は明るめの色、夜であれば暗めの色にするなど、細かな部分でも色彩で表現できるような力が必要になります。
そうした色の表現力を養っていく為にも、普段から自分の身の回りにある物や景色がどのような色彩になっているかを観察すると良いでしょう。
作品内容を正しく理解できる思考
2つ目に求められるのは、作品内容を正しく理解できる思考です。
色にはたくさんの種類が存在し、中にはわずかな違いで判別が付かない色も存在します。
無数にある種類の中から状況にマッチする色を選び抜く為にも、作品のイメージや世界観、登場人物の心の動きを汲み取る力が大切です。
まとめ
今回は色彩設定・色指定の仕事をご紹介しました。
アニメーションには、登場人物や物、背景にそれぞれの特徴的な色合いがあり、見ている人を無意識に引き込ませるような魅力があります。
今後アニメを観る際は、ストーリーや作画以外にも、色彩に注目してみることで、今まで気付かなった発見があるかもしれません。
色に対して興味のある方や、アニメーション制作に携わりたいという方は、色彩設計・色指定をめざして見てはいかがでしょうか?
アニメーションを通して見ている人に喜びや感動を与えるというのは、色彩設計・色指定だからこそ得られるやりがいと言えます。
まずはスキャナーやペインターとしてアニメーション制作に加わり、十分なスキルが身に付いたら色彩設計を目指していきましょう。
東京でアニメーション業界を目指されている方は「アミューズメントメディア総合学院」で学びませんか?
東京のアミューズメントメディア総合学院のアニメーション学科は、就職希望者内定率が7年連続100%を達成しています。「絵を仕事にしたい!」という方のためのアニメーター専攻と、「沢山の人に影響を与える作品を創りたい!」という方のためのアニメ監督・演出専攻があります。また第一線で活躍中のプロが直接指導。少人数制で講師と学生の距離が近いから、一人ひとりに合った指導を行うことができます。ご興味がある方は以下のリンクをご覧ください。
監修・運営者情報
監修・運営者 | アミューズメントメディア総合学院 アニメーション学科 |
---|---|
住所 | 東京都渋谷区東2-29-8 |
お問い合わせ | 0120-41-4600 |
詳しくはこちら | https://www.amgakuin.co.jp/contents/animation/ |