パッチとは？ゲーム用語・パソコン用語としての意味や使い方について

パッチとは

IT業界におけるパッチとは、“修正プログラム”のこと。「パッチファイル」や「パッチプログラム」ともいいます。

プログラムの一部をアップデート、または修正するときに必要な追加・修正分のデータを指します。

プログラム全ての書き換えや、まるごと新しいデータへ入れ替えるといった方法では効率が悪いため、アップデートや修正が必要な箇所だけをパッチファイルに入れ替える方法です。

言葉の由来は英語の“patch”

パッチという言葉は、英語で“patch”と表記されます。

パッチは日本語にすると

• あて布
• つぎあて
• ばんそうこう

などといった意味があります。

これは、昔コンピューターのプログラムがパンチカードと呼ばれる紙テープに記録されており、修正の際は取り除いた元データに継ぎ当てるようにしていたことが由来。

破れた服を補修するために使われた布がパッチと呼ばれるように、プログラムを穴埋めするように修正したことになぞらえられた呼び方となっています。

パッチは会話でどう使う？

パッチは会話の中では、

「パッチを当てる」
「パッチを適用する」
「パッチで修正する」

などという風に使われます。

ゲーム用語として使われるパッチの意味

ゲーム用語としてパッチという言葉が使われる場合は、ゲーム内のバグ修正や、機能・データの追加、変更、調整を行うことを指します。

また、オンラインゲーム上では小規模なアップデートを指してパッチということもあります。

パソコン用語として使われるパッチの意味

パソコン用語としてパッチという言葉が使われる場合は、ソフトウェアを構成するプログラムやデータの更新または修正を行うためのデータのことを指します。

パッチの種類

パソコンにおけるパッチには種類があります。身近なところで言うと、パソコンをウイルス感染から守るセキュリティソフトを修正するための「セキュリティパッチ」があります。

その他には、Windowsには「Feature Update」「Quality Update」、Macには「Service Packs」「Third Party Updates」といったパッチもあります。

また、パッチの中には「署名付きパッチ」と「署名なしパッチ」があります。この2つの違いは、誰が作ったのか、改ざんされていないかを証明するための“デジタル署名”が入っているかどうか。

セキュリティの観点から、現在はほとんどが署名付きパッチになっています。