じんじゃーまん in AMGインターンシップ

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スペシャルインタビュー
糸曽賢志
フラッシュアニメ「じんじゃーまん」監督 糸曽 賢志

アニメ監督、CGアーティスト、実写映画監督等々、様々な顔を持つマルチクリエイター。スタジオジブリの宮崎駿監督に演出を学び、その後二科展デザイン部門で入選、平成18年度新進芸術家国内研修員に文化庁より正式認定。東京造形大学の非常勤教員、中国の長沙師範学校の非常勤教員、早稲田大学大学院国際情報通信研究科の客員研究員も務める。近年は自身の企画したオリジナルアニメーション「コルボッコロ」東京都からの出資作品に選定され、東京アニメアワード2008「企業賞」受賞。また大林宣彦氏プロデュースで実写映画「セイキロスさんとわたし」を監督。米ワーナーブラザーズ製作のハリウッドアニメ「トランスフォーマー」の絵コンテ・演出を担当するなど、国内外で活躍が目覚しい。アミューズメントメディア総合学院では特別講師を務める。

じんじゃーまん誕生

―― じんじゃーまんを手がけるに至った経緯を教えてください。
動物企画の3弾目となる「幼獣マメシバ」というテレビドラマをAMGエンタテインメントさんが企画されていて、その中で主人公の引きこもり男性が観ているアニメをフラッシュアニメで出来ないか?というのが話の出発点で制作のお話を頂きました。
学院のアニメーション学科で講師も務めさせて頂いているので、その関係上依頼をしやすかったのもあると思います。

―― 動物シリーズが好調の中、何故いきなり“生姜”がでてきたのでしょうか。
それに関しては不明です(笑)。

―― キャラクターデザインは糸曽先生がされたのですか?
デザインは自分と知り合いのデザイナーさん数人に頼んで幾つかのパターンを挙げてコンペを行いました。「少年漫画的なキャッチーな絵」、「ちょっとリアルな感じの劇画調」、それと「ちび○○子ちゃんの様な安定したファミリー向け」の3つの画調が候補に挙がり投票を実施。面白いことに自分と同年代~下の女性には少年誌的な画調、同年代~下の男性にはリアルな劇画調、年上の方にはファミリー向けの画調が人気で、好みがハッキリと分かれていました。
その後色々話合い、ファミリー向けの画調が今回のじんじゃーまんのキャラクターに決まりました。

―― 確かに、マメシバがどちらかというとファミリー対象の色が強いですからね。
そうです。それが決め手かなと。

―― ところで“じんじゃーまん”を発案されたのはどなたでしょうか。
話の原案・原作、ストーリーを考えたのは吉津屋こまめさんとプロデューサーの永森さんと伺っています。実世界の人間関係を連想させつつ、野菜という別なものに置き換えて、ちょっと皮肉っているところに面白みがあると思うんですけど、それ単体では料理にならない脇役と見なされがちな野菜を使って、“何かちょっと変わったことをやりたい”というもっとシンプルな所がこの企画の原点だったのではないかなと思います。
「よいこのアニメ」って書いてあるんですけど、あのシュールな内容はどちらかというと大人向けですよね(笑)。

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