じんじゃーまん in AMGインターンシップ

スペシャルインタビュー監督 糸曽賢志 参加学生紹介 オフィシャルサイト
スペシャルインタビュー
AMGインターンシップ 声優タレント学科

―― 糸曽先生はじんじゃーまんの声優オーディションにも参加されました。声優タレント学科の学生の印象とその時の様子をお聞かせください。
すごかったですね。今まであんなオーディションに立ち会ったことがなかったので。

―― 「すごい」とはどのような点ですか
自分が今まで携わったオーディションは、前もってサンプルヴォイスを聞いておいて、その時点である程度の選別を行なった後に、対面では個人面談のような形式が主でした。それが今回は声優学科の在校生が100人ぐらいが集まって、希望者全員をその場で審査するという奇抜な方法だったからです。声優業界では1人で2役以上やるのは珍しいことではないのですが、AMGさんの意向もあって、今回はセリフが少ない役でも専任で配役するという決め事がありました。だから、それぞれの役分の声優さんを選抜する必要がありまして、これが結構大変でしたね。
やはりと言うか、それぞれ審査をする方々の意見も割れる場面も多々ありましたし。学生達にはどの役をやりたいかのリクエストを事前に聞いておいたのですが、なかなかイメージと合致しないこともあって、その点でも難しかったです。主役の「じんじゃーまん」に抜擢された学生も、もともとは違う役を想定していました。しかし彼においては唯一“素”の声が笑いを誘ったんです(笑)。だから、最後に彼の一言があると“落ちる”のかなと思って、それが理由で決定しました。

―― 「じんじゃーまん」に「笑い」の要素は大切ですからね。
そうですね。

―― 当初にイメージしていた声と実際は大分違うものになったのでしょうか。
そうですね。徐々に違ってきましたね。「大根」という「ジャ○アン」的なキャラクターや「ジンジャーミニ」に関しては、これはいかにもという声がいいと思ったので、イメージしていた声の学生にお願いしました。

―― 収録を通じて学生の印象はどうでしたか。
自分はその分野のプロではないので、説得力に欠けると思いますが、皆さんプロになってもおかしくない実力をお持ちだなと率直に感じました。実際にプロを目指しているので逆に失礼なコメントですよね(笑)。既にデビューが決まっている学生もいましたし。

―― 糸曽先生は監督という立場で、これまでにプロのアフレコ現場にも立ち会ってきたと思いますが、現場の中での学生を見て他に感じたことはございますか。
実力はプロに引けを取らないと正直思いました。プロの方々はやはり場慣れしているので、その場その場の対応がスムーズに行きやすいとは思います。その点ではやはり学生さんなので、今後の経験を積む必要性も感じましたが、音響監督さんの徹底した指導もあって、時間の経過と共に収録もスムーズになってきました。
一番関心した点は、フラッシュアニメの特徴としてあまり動かなく、間がもたないパートがあると学生さんに事前に伝えておいたら、切って使えるようにと色々なところでアドリブとしてセリフを入れてくれたことです。特に思い出深いのが“新聞を見ているシーン”としか脚本には書かれていないところを、「また総理やめたか・・・」とか、その2話ぐらい後の新聞を読むシーンでは、「おっ新しい総理決まったぞ」といったお茶の間の話題をセリフとして盛り込んでくれたとこでしょうか。非常に助かりましたし、機転が利くなと関心しました。

―― 臨機応変に対応をしてくれたということですね。
そうなんです。これがまた尺の問題でいいところをカットする事もあって残念でした。

―― 今後DVD化が決まったら、ノーカットのバージョンも観たいですね。今回は尺の制限でカットしたセリフや動きも加えたフルバージョンがあると、それもまた面白そうですね。
是非それはやってみたいですね。

―― 今まさに生姜って密かなブームじゃないですか。何か発展がありそうで期待してしまいます。
健康食品として生姜がブームに成りつつある今ですからね。「生姜ジュース」とかあったら、その商品とのタイアップで、原作とはまた別のバージョンでガッツリ5分ぐらいの尺で創りたいですね。
現在の生姜ブームを見越して始まったわけではなく、全くの偶然ですけどね。またタイアップの話になっちゃいましたね(笑)。

―― 生姜は今来てますよね(笑)。
そうなんです。生姜が来てるんですよ(笑)。是非この波に乗って行きたいですね(笑)。

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