
- この記事は、アミューズメントメディア総合学院の声優学科が執筆しています。
アニメや吹き替えで声優が使う台本にはどんなことが書いてあるのでしょうか? 普通のドラマなどで使う台本とは何が違うのでしょう。今回は声優の台本について解説します。
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目次
声優が仕事で読む台本の内容は?
声優に渡されるアニメのアフレコ用の台本はドラマや映画、舞台の台本とは違います。
まず、アニメの台本はページを開くと大きく上下に2分割されています。
上部は舞台でいう「ト書」のように、キャラクターの動きや様子、周りの状況の説明が記されています。
下部は各キャラクターのセリフが名前とともに書かれています。ちなみに台本に絵コンテなどはなく、基本的にすべて文章で構成されています。
一番上にはカットごとに番号が振ってあるので、今、どのカットを録音しているかはこの番号で判別することになります。
ゲームに声優として出演する際の台本ではSE(効果音)が多く書かれているなど若干の違いはありますが、アニメの台本と似た構成で作られています。

声優は台本にいろいろ書き込んでいる
このようにアニメの台本はシンプルなものですが、声優は打ち合わせやリハーサルの際にこの台本にそれぞれ書き込みをしていきます。
自分のセリフがどこかをわかりやすくするのはもちろん、演出上のポイントを書いたり、読み間違えそうな漢字にルビを振ったり、カットの番号の近くにそのシーンの時間を書き入れたりすることもあります。

業界人しか知らない台本の記号
台本には言葉ではなく、音として表現しなければならないことが「( )」で示されていることがあります。たとえば以下のようなものです。
(息)
息を音として表現するという意味です。吐息だけでなく、シーンによっては息を吸い込む音であることもあります。
ほかにも、走っているときの呼吸、戦闘が終わって息を切らしている様子を表現することもあります。ため息は「(ため息)」と書かれることがあります。
(笑)
笑い声です。
これもシーンによってどんな笑い声にするか演じ分ける必要があります。
「アッハハ」といった大きな笑い、「フフッ」といった小さな笑い、「ヒヒッ」といったひきつった笑いなど、さまざまなケースがあります。
(咳)
咳をする演技です。(咳払い)もあります。
(舌打ち)
「チッ」という舌打ちです。これもさまざまな演技が求められます。
(キス)
キスを声や音で表現するのも演技力が試されるところです。難しい表現のひとつでしょう。
(ガヤ)
人混みや群衆の存在を表現します。人々のざわめきを数人から数十人で演じることになります。
ほかにも、効果音として、(拍手)(電話)などと書かれていることもあります。ちなみに(M)と書いてあれば、それは音楽が流れることを示します。
声優の台本は上記のような構成、書き方で成り立っています。
アミューズメントメディア総合学院では体験説明会を実施しており、実際に声優が使っているものと同じ台本を手に取って読むことができます。
ぜひこうした機会を利用して、プロの声優と同じ台本を使う体験をしてみてはいかがでしょうか。
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