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角川コンテンツゲート 特別講義・編集部批評会を開催しました!

4月12日(月)、角川コンテンツゲートのみなさんをお招きし、特別講義と編集部批評会を開催しました。角川コンテンツゲートでは、今話題の電子書籍の運営やコンテンツ配信、取次ぎを行なっています。特別講義では、今後更なる拡大が予想される電子書籍について図解を交えてわかりやすく解説していただき、また、編集者の視点からマンガを描く際のアドバイスをしてくださいました。そして最後の編集部批評会ではひとりひとりの作品をその場で読み、マンツーマンでアドバイスをいただきました。

■ケータイコミックを読んだことはありますか?

「みなさん、ケータイコミックを読んだことはありますか?」
その一言で講義は始まりました。

電子書籍部 コミック編集長 瀬川圭一様

ケータイコミックとは、その名の通り携帯電話で読めるマンガのことです。
マンガと言えば、まだまだ雑誌をはじめとした「紙」のイメージを持っている人も多いかと思いますが、ここ数年、原稿をデータ化して、ケータイコミックとして配信する仕組みが普及しています。

具体的にケータイコミックには「スクロール」「コマビュー」という2種類の閲覧方法があります。

スクロール : 縦長に設計されたページをスクロールしながら読み進める方法
コマビュー : 紙芝居のように1コマごとに画面が切り替わりながらストーリーを展開していく方法

この2種類の方法でケータイからマンガが配信されますが、誌面でもケータイでもマンガの描き方は同じ。ページをコマ割りして、キャラクターや背景、フキダシなどを書き込んでいきます。

最近ではiPhoneに代表されるようなスマートフォンの普及もあって、様々な方面に転用できるケータイコミックは確実に市場拡大しています。
市場が拡大しているということ、それはデビューのチャンスが増えているということです。マンガを描くことと同じくらい、こうした世の中の動きを知ることで、デビューへの足がかりを得られます。

瀬川編集長「雑誌などの誌面だけがデビューの道という考え方は変えたほうがいいと思いますよ!」

■画力は後からついてくる!

電子書籍の解説のあとは、多くの作品を見てきた編集者の視点からアドバイスをしていただきました。

プレ講義の様子

「絵がうまく描けるようになること」はもちろん大事だけど、それ以上にネームにこだわり、物語をうまく作れるようになることが大切なのです。
なぜなら、物語にこだわりのある人は、せっかく考えたその話を「伝えたい」と強く思うはずで、その気持ちが原動力となって画力も上がっていくからです。

物語作りには人生経験と想像力が要求されます。電車や街で見かけた人を観察して物語を考えてみたり、小説などの活字に触れることで、想像力を豊かにすることは可能です。特に小説を読んだときには、「その小説を自分がマンガにするなら、どう描きたいか」をいつも考えるようにすることで、より物語の構成能力を高めることができるでしょう。物語を作るのに悩みがちな学生たちには、ぜひ実践してほしいアドバイスですね!

さて、講義の最後は、学生からの質問タイムです。

Q.自分は活字を読む習慣がほとんどないのですが、何かオススメはありますか?

A.特にオススメという作品はありませんが、あまり小難しい文学作品ではなく、絵本などでもいいと思います。大事なのはそこにストーリーが展開されていることです。

Q.行きたい雑誌があるのですが、その雑誌に合う絵柄・合わない絵柄はあるのでしょうか?

A..不安に思うことかもしれませんが、合うか合わないかは編集部が決めることです。何度か持ち込みに行き、編集者の意見を聞けば、自分の作品がその雑誌に合うか合わないかは自ずと判明してきます。

Q.「キャラが弱い」とよく言われるのですが、キャラ作りのために何かいいアドバイスはありますか?

A.人間観察力を磨くことです。それぞれのキャラに個性付けをしていきましょう。例えば、コーヒーを飲むと酔っ払っちゃうキャラクターが過去にいましたが(笑)「こうなったらこうなる」という行動や考え方の軸を持ちつつも、その軸が絶対的なものでなく、少し崩れてしまっているような所があると、「絶対ありえない!」と思うようなことでも、一気に人間味が出てきて楽しくなりますよ。

質問タイムの後はお待ちかね、一人一人の作品に直接アドバイスがもらえる編集部批評会の時間です。

実際に担当編集さんになっていただけるように、学生たちは、それぞれの作品のコンセプトや魅力などを売り込みます。いくつもの作品を見てきた編集部の方々からは、ときにはお褒めの言葉をくださり、ときには厳しくも貴重なアドバイスをいただくことができました。いただいたアドバイスをよく考えて消化し、自分のエネルギーとして吸収したいですね。

角川コンテンツゲート編集部の皆さん、本当にありがとうございました!

アミューズメントメディア総合学院では、編集部の方をお招きして、これからも学生や卒業生のデビューにつながる特別講義、そして作品の批評会を行なっていきます!

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