2月22日(月)、月刊アフタヌーン編集部より井上副編集長はじめ4名の編集者をお招きし、特別講義・編集部批評会を開催しました。アフタヌーンと言えば、沙村広明氏、木尾士目氏など、数々の著名なマンガ家を輩出した「四季賞」で有名ですね。
そんな四季賞の選考も手がけている編集部のみなさんのお話が聞ける機会ということもあり、学生たちも真剣に講義に聴き入っていました。
■選考で目に留まりやすい作品とは?
選考の際に編集者や審査員は立て続けに何作品ものマンガを見ているので、やはり大事なのはオープニングでいかに「先を読んでみたい!」と思わせることができるかどうか。
ここでもしト書きや状況設定の説明があまりに複雑過ぎたり、わかりにくかったりすると、目に留まりにくくなってしまうなど、選考する側の視点もお教えいただきました。
また、編集者や審査員の中には、下描きの線が完全に消えていないことや、セリフの噴出し内の誤字、字の綺麗さを気にする方もいらっしゃるというお話もありました。
つまりは相手に何かを伝えようという”気遣い”ができるかどうか、そういう心遣いをしながらマンガが描くことも大切になってくるということなのですね。
■新人マンガ家に求めるものは?
新人マンガ家に求めるものとは、やはり既存の著名なマンガ家とは違った新しい発想で、これまでにないことにチャレンジしている姿勢。 何より、自分が「コレが好き」と思ったものを前面に押し出して欲しい。また、自分が「面白い」「好きだ」と信じたものに対して取材力を持って欲しいとお話してくださいました。
本を読むなど調べる癖をつけることで、「自分はコレに関して詳しい」と言える分野ができてくるので、日ごろからアンテナを張り、大好きなことをたくさん持つことが面白い作品を作る近道になるとのお話に、学生たちも頷きながら聴き入っていました。
最後の質疑応答では、「タイトルを付ける時に迷ってしまうが、これまでに何か印象に残るタイトルはありますか?」との質問が。
井上副編集長から「ザリガニ課長」を例に、インパクトのあるタイトルをいくつかご紹介していただきました。
■マンツーマンでアドバイスをもらえる編集部批評会
特別講義の後は、いよいよお待ちかねの編集部批評会です。学生1人1人の作品を丁寧に読んでくださり、的確なアドバイスをしてくださいました。 数え切れないほどのプロの作品を読んできている編集者さんたちの目線から、作品の良い点や改善すべき点をご指摘していただきました。
学生たちも積極的に質問をしたり、真剣にメモを取ったりしながら、とても有意義な時間を過ごすことができました。
アフタヌーン編集部のみなさん、お忙しい中本当にありがとうございました。