MENU

入学イベント
資料請求

ニュース

脚本家・三上幸四郎先生インタビュー

普通のサラリーマンから脚本家へと転身し、『特命係長只野仁』など人気ドラマを手がけるほか、アニメ『電脳コイル』22話~23話にも脚本で参加している、学院シナリオ専科講師の三上幸四郎先生から、アニメ業界を目指す皆さんへのメッセージをお送りします。
経験豊富なプロだからこそ教えられる、デビューへとつながるアドバイスがつまった言葉の数々を受け取ってください!!

――プロの脚本家になるために大切なことは何でしょうか。

白紙からアイデアを出せるオリジナリティと、原作のキャラクターを動かして面白いものを加えられるアレンジ力との二つです。後は、本人のやる気ですね。根性論は好きではないですけど、生活の中でなるべくアイディアを拾ったり1日1行でも書き進めたりすることで、運も向いてくる気がします。凡人が才能のある人に勝つには数を撃つしかないし、慣れるとそれは楽になるんですよ。過去の名作を見たりシナリオを読むことも、後で仕事の役に立ちます。

――日々の積み重ねが大切ということですね。講師として、授業の中で重視していることはありますか?

まずはアイデアですね。アレンジ力の方は現場で鍛えられるので。そして何をおいても実作。毎日書いてくる学生は、書かない人に比べて明らかに進歩するし、アイデアを出す感覚もつかめるようになります。

教える上での「シナリオ」というジャンルの特徴は、小説に比べて1本にかかる文字数が少ないことです。その分、隅々まで指導ができるので、授業では鍛えられますよ。書く時間も小説より短ければ、賞に応募する回数も増えるので受賞のチャンスも多いんです。

電脳コイル
「電脳コイル」
©磯 光雄/徳間書店・
電脳コイル製作委員会
(DVD発売元:バンダイビジュアル)
電脳コイル公式サイトはこちら

――三上先生は『電脳コイル』でも重要なパートの脚本を担当されていましたが、アニメ脚本はどのような経緯でお仕事を受けられるのですか?

『電脳コイル』は、終盤になって人が足りないからと、ノベライズもやっている脚本家の宮村優子さんに引っ張られて。途中参加なので、まず頭から全部見ましたよ。磯監督との共同脚本ですが、実際の作業は僕が初稿を書いて、磯監督が直して、それをまた僕が直して……の繰り返しで、結局どっちが書いてたのかよくわからなくなって(笑)。

SF的な世界観の強い話なので、1か所でも変えると、何話もさかのぼって直さないといけないということが多かったんです。それで最後の最後まで、絶え間なくシナリオの直しも発生して……細かい設定が多いアニメ特有の苦労がありましたね。

――手がけたシナリオの中で、この台詞はお気に入りというものはありますか?

22話で主人公のヤサコが言う「ママに怒られちゃう。」が、自分でもこれだなと(笑)。

――最後に、将来アニメシナリオの世界で活躍したいと考えている人たちに向けてにメッセージをお願いします。

今のアニメ業界では、子供向けからマニア向けまで、毎日何本ものアニメが放送されていて、シナリオは慢性的に不足しているので、仕事を得るには大きなチャンスです。最大限のサポート体制を整えていますので、やる気のある人はぜひ学院に来てください。

2009.5.28収録 インタビュー:前田 久 構成:矢野ちえみ、平岩真輔
脚本家・三上幸四郎先生

< 三上幸四郎氏プロフィール >
大学卒業後、都市銀行系システム開発の会社に3年間勤務。退社後、脚本家に。
ドラマの脚本のほか、番組構成やゲームシナリオなども手がける。
最近の作品に『特命係長 只野仁』(テレビ朝日)『電脳コイル』(NHK教育)『土曜ドラマ 刑事の現場』(NHK)など。

AMGをもっと知ろう

2分でかんたん申し込み!

学院の資料を取り寄せる

声優エンタメチャンネル放送中
声優エンタメチャンネル放送中