2017年放送『幼女戦記』を制作した株式会社ナットにアニメーターとして内定が決まった應谷(おうたに)さん。
学校での生活や、制作の様子、そして就職活動の状況などを答えてくれました!
Q1.アニメーション業界を目指したきっかけは?
「仕事は自分が好きだと思えないと続けられない」と、テレビか何かで観たのがずっと心に残っていました。
昔から私の好きなものは絵だったので、絵に関係する職業に就きたいなあと漠然と思っていました。
それから某劇場版アニメの制作現場のドキュメンタリー番組を観て、アニメーターという仕事を知りました。
もともと、躍動感や迫力がある絵がとても好きだったので、1枚1枚絵を描いてキャラを動かし、現実ではできない表現ができるアニメーションに強く惹かれたのがきっかけです。
Q2.AMGに決めた理由は?
一度、別の学校の見学にも行っていましたが、もう1校くらい見て決めたらいいんじゃない?と母とも話していて、AMGに見学に来ました。
その時、今の私の担任の先生から「ガチ度」を感じました(笑)
というのも、アニメーターになるのは当然として、その先のことも考えている学校だというのが伝わったからなんです。
もともと自分で調べていたこともあって、アニメーターがとても厳しい仕事だという事はわかっていたので、どうせなら学校にいる内からその厳しさを味わえると思い、AMGを選びました。
Q3.クラスの雰囲気はどうですか?
思ったより年上の人が多くて、最初は少しびびってました(笑)
でも話していく内に、敬語も取れて自然に話せるようになっていました。
制作のときは作品第一で、みんな本気で考えるあまりピリピリすることもあるけど、オンオフの切り替えをちゃんとして、普段はのんび~りしています(笑)
今では何でも言い合える同士たちばかりです!
仲良しメンバーで息抜き!
Q4.役に立った、印象に残っている講義は?
やっぱりアニメーターなので、動画の授業は全部楽しいです!
エフェクトの授業では、炎や水を自分で描かなければならないことにびっくりし、さらさらと描く先生にびっくりし、自分の描けなさにびっくりしました…。
先生からも「アニメーターは試行錯誤を繰り返す。何度も何度も描いていく仕事」といわれていたのでそれを痛感しました。
たとえばたき火のアニメーションひとつでも、ひとりひとり全然違うものが出来上がるし、そこからまた描き直したりして作り上げていくんだなあと日々思います。
Q5.アニメーション制作の思い出は?
記憶をなくすほど忙しかったです…。制作中の記憶がほんとに「忙しい」しかなくて。
夏の制作は200枚ほどの動画を描きましたが、冬の方が地獄でした。冬は作画監督と動画検査を担当しながら、自分の担当カット450枚以上を描ききりました。
あと、自分ひとりが絵を描いていればいいんじゃない、と実感しました。アニメはチーム制作ということもあり、ひとりひとりの考え方も違うしそれをまとめる難しさというのも肌で感じました。
アニメーターでもコミュニケーション能力は必要ですよ!
あいさつ大事!!!!
Q6.完成してどうだった?
感動しました!
自分の描いたキャラクターが動いて、色がついて、しゃべって…画面の中で生きているということにとにかく感動でした。
講師の先生方の講評は辛口で、まだまだ自分にはいろいろと足りてないなあと思い知るきっかけでもありました。悔しくて、次はもっと良いものを作ろう!と思えましたね。
学祭では上映会の司会を担当していましたが、観ていただいた方々の反応がまた自分たちとは違うなと感じました。制作した側だからこそわかる事や、初めて観る人だから感じる事がさまざまなんだなと思いました。
アンケートで鋭い指摘なんかもあったりして、他学科の方々の意見も貴重でした。
それを見てまた「次もやってやるぜ!」と気合が入りました。
應谷さんが作画監督を務めた作品
Q7.就職活動中の思い出は?
企業に応募する書類に苦しめられました(笑)
でも先生が何回も添削をする中で、私には思いつかない言い回しや言葉遣いを教えてくださって、なんとか乗り切る事ができました。
あと、アニメーターはポートフォリオも作らなければいけないので、それにも苦労しました。
1年生の冬の制作が終わってすぐに就職活動を意識して、ポートフォリオを作り始めました。40枚埋める事に必死で、中身の見栄えも考えて描き直したりして大変でしたね。
1枚の絵の密度に苦戦しましたが、こればっかりは描かないと上達しないと思いとにかく描き続けていました。
そうしている内、ある時にふと自分でもわかるくらいに余白の埋め方に気付いた瞬間がありました。そこからより魅せるポートフォリオになっていったと思います。
企業様にも積極的に作品を見せました
Q8.内定をもらった時の気持ちは?
株式会社ナットさんの面接が初めて受けた試験でした。結果は1週間くらいでくるのかな~と思っていたら、それよりも早くメールで無事内定をいただきました。
当日、面接はとても楽しくできたのですが、実技がやや自信がなかったのでメールをもらうまで緊張しっぱなしでした。
ちょうど学校にいた時だったので、クラスのみんなや先生たちと喜びを分かち合えました~!
今も毎日学校で作業しています!
Q9.アニメ業界でどんな人になりたいですか?
夢はでっかく!アニメーターのトップに君臨したいと思います!!
そのためにはもちろん続けること、アニメ業界に食いついていくこと!
ただ淡々と仕事をこなしていくだけじゃなく、描けるものが増えたり上手くなったり尊敬している人を追い抜いたりしていきたいですね。
誰が見ても「應谷の作画だ!!」と言われるようになりたいです。
Q10.これからアニメ業界を目指す方へひとこと!
アニメーターなら「絵とアニメを好きであり続けること」です!
私も初めは自分の絵に自信がなく、不安でした。でも学校は絵を描く人がめちゃめちゃ集まる場所なんですよね。
そんな中でうまいへたとか言ってるのがばかばかしくなります。業界のプロから見ればみんな一緒ですよ(笑)
上手い人の絵を見てへこんで、自分の絵がヘタだと自覚するのは大切だと思います。
そこで描くのをやめるんじゃなくて、「どうしたら上手くなるだろう」と考え直してそして実行すること!これを私はやってきました。
なので、へこんでもいいけど、引きずらないでください!!前に進みましょ~!!
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應谷さん、ありがとうございました。
AMGでは、実践的なカリキュラムはもちろんのこと、著名クリエイターによる特別講義や模擬面接など、学生たちの就職活動の手厚いサポートにも力を入れています。
カリキュラムや就職実績について詳しく知りたい方には、無料でパンフレットを送付いたしております。
また、学校見学・体験説明会も随時開催しておりますので、お気軽にお越しください。