TVアニメ『宇宙兄弟』や、『マギ』『銀の匙』『ガリレイドンナ』など多数のアニメーション制作を手掛ける株式会社A-1 Pictures。
そんなアニメーション業界屈指の会社へアニメーターとして内定が決まったアニメーション学科アニメーターコース2年生の芥川友紀さん、下平涼太さん、都築遥さん。
なぜアニメーション業界を目指したのか?
学院で何を学んだのか?
インタビューに答えてもらいました!
Q1.アニメーション業界を目指すきっかけは?
芥川: |
中学生のときに観たアニメーション映画がきっかけです。それまでアニメーションは観ていましたが、ただ観ているだけ、楽しんでいるだけといった感じでした。絵を描くのも別に好きだという訳ではなかったんですが…ただ、その映画を観た時に初めて感じた感覚があって、「面白い。私もこんなアニメーションを作りたい」と思いました。 |
都築: |
私は小さい頃からアニメを観て楽しんでいました。 |
下平: |
僕は高3の時に、アニメーターの知り合いから勧められました。 |
Q2.AMGに決めた理由は?
芥川: |
私は他の学校の見学はしませんでした。大学生の時にアニメの勉強がしたい、大阪に出たいと考え専門学校を調べた時に、AMGの就職実績の良さに惹かれました。スタジオジブリへの就職率も高く、体験説明会へ参加した際に「共同制作カリキュラム」の説明を受けて、2年間で3本もアニメを制作する事が非常に魅力的だと感じ、進学を決めました。 |
都築: |
一度地元から別の学校を見学しに大阪に来たのですが、その時はあまりピンと来なかったんです。 |
下平: |
僕は大阪の学校を探していると同時に一人暮らしを検討していたので、事務局の先生や提携しているマンションや寮を見学させて下さった方に本当にお世話になりました。 |
Q3.クラスの雰囲気はどうですか。
都築: |
一人ひとり個性があるんですが、全体的に大人しいですね。 |
芥川: |
得意なことが違うし、経歴もまた様々なので刺激を受けることは多くあります。 |
都築: |
バンドの経験があったり、中華料理屋の人がいたり…個性が強すぎてびっくりしたのを覚えています。あと、年上の人が多いなという印象もありました。 |
下平: |
あと僕たちのクラスは女の子が少なかったのに少し驚きました。絵を描く学科なので女の子が多いのかなと思っていましたけど。 |
芥川: |
大学までは周りにアニメが好きだっていう友人がいなかったので、クラス全員がアニメが好きで話が出来るのはすごく新鮮でした。AMGのいいところだなと感じます。 |
都築: |
キャラクターデザインや監督、スタッフの事なども徐々にみんな知識が増えていくのでそういう話が出来るのがとても嬉しいです。 |
芥川: |
あと団結力があると思います。やると決めたら放課後遅くまで残ってでもきちんと仕上げる人が多いので、制作の意味ではとても真面目ですね。 |
下平: |
学校が終わって誰かの家に集まってごはんを食べたり、休みの日に映画館やスケッチに行ったりと普段の生活でも仲が良いです。 |
Q4.印象に残っている講義について教えてください。
キャラクターデザイン
芥川: |
一番面白いなと感じたのは、レイアウトの授業です。 |
都築: |
アニメーション制作の流れを教えてもらった授業です。本当に基礎の作り方から教えてもらいました。 |
下平: |
僕はヒナ型(人体の基礎)を学んだ講義です。普段描く絵はマンガの模写ばかりだったので基礎が出来ていなかったのですが、ヒナ型を何度も何度も描いたことで関節がどう曲がるのかなど自然な人体を描けるよう意識できるようになりました。 |
Q5.共同制作の思い出は?
芥川: |
一言で言うと大変でした。わからないことだらけの中でスタートする事がこれほど難しいとは思いませんでした。大勢でひとつのものを作るというアニメの根幹の部分の難しさを感じました。私は監督を務めていましたが、いかにクラスメイトが作業しやすい状況を作るかというところを意識していました。あと、監督には決定権があるので迷った事は言わない事と、周りに対して感謝する気持ちを心掛けて制作していました。 |
都築: |
企画会議や制作会議など最初の方はなかなか発言が出なかったりした事が印象深かったです。 |
下平: |
僕は動画が好きなので、ただひたすら絵を描いていたので楽しかったです。とにかく枚数を多く描いたカットがあって、その部分はかなり滑らかに動くシーンになりました。 |
芥川友紀さん、下平涼太さん、都築遥さんの共同制作作品
Q6.学院祭の思い出は?
芥川: |
1年の時は自分たちの作品の上映会スタッフとして動いていました。上映会は私たちの作品の他にも歴代の先輩方の作品も同時に上映していたので、冬の制作の時は私もこうしたい、こんな風に描けたらなというわくわくした気持ちで観ていた覚えがあります。 |
都築: |
上映会で初めて学院外の方々に観ていただけるということで緊張しました。でも、アンケートを渡してもらう時に「良かったよ!」と直接声を掛けて戴いた事が良かったです。 |
下平: |
関わった作品を、観ている人はどう感じたんだろうという所が本当に気になりました。 |
1年次冬の作品
Q7.就職指導や就職活動で印象に残っていることは?
芥川: |
今年は卒業した先輩方が多く学院に遊びに来て下さったので、会社の事や業界の話などとても多くお話して戴きました。 |
都築: |
就職指導の面では、面接練習を何度もして戴きました。私は文章を書くのがとても苦手なので、どう書けばいいかと言う事も何度も先生に助けて戴きました。 |
下平: |
就職活動においては多くの方にお世話になりました。面接というものをきちんとした事がなかったので、模擬面接は勉強になりました。 |
Q8.内定をもらった時の気持ちをお聞かせ下さい。
芥川: |
最終面接を終えてすぐお電話で内定を戴きました。都築さんと一緒に東京観光をしていた時だったのでびっくりしました。私のすぐ後に都築さんも電話をもらいました。 |
都築: |
芥川さんのすぐ後に電話が来ましたね。大本命の会社だったので、2人で大喜びしたのを覚えています。私が内定連絡を受けている隣で、もう芥川さんは先生に連絡をしていましたね。 |
下平: |
僕は先に大阪に帰っていたので、新幹線の中でご連絡を戴きました。 |
Q9.これから業界を目指す皆さんへのメッセージをどうぞ!
芥川: |
就職する事がゴールではなく、入社して仕事を始めてからが厳しい業界なので入ってからも続けていけるよう何事にも「こうなりたい」と目標を決めて、それに向かって努力していく事が大事だと思います。 |
都築: |
もし学院に入るなら、入学の時から意識を高く持っておく事が大事だなと思います。 |
下平: |
「好きだから続けられる」という事を僕は日々実感しています。ですので、「好き」という気持ちを大事にしてほしいと思います。 |