マンガ家
マンガ家とは
物語を、絵・コマ割り・セリフなどの手法で「漫画」として表現する職種。絵とお話作りの両方の力が必要とされる、総合クリエイターです。週刊誌、月刊誌といった雑誌だけではなく、Web漫画も増えており活躍の場が広がっています。
専門性や独創性が必要なため、マンガ専門の学校に通うのがおすすめです。
マンガ家の仕事
マンガ家の仕事はまず始めに物語の軸となるアイデアを考えるところから始まります。
① 複数のアイデアを出す
ひとつのアイデアだけではなく、できるだけ多くのアイデアを出しておくと編集者との打ち合わせの時に方向性を決めやすくなります。
次はアイデアを話のプロットにまとめていきます。
② プロットをつくる
プロットとは話の大筋のことで、編集者と打ち合わせで決めたアイデアをもとに、話をいろんな方向に膨らませていく作業です。
世界観やキャラクターの性格などといった細かい設定もこの時点で決めていきます。
設定まで決まったら次はセリフやキャラクターの動きを下描きに起こす作業に移ります。
③ ネームをつくる
下描きにあたるものをネームと呼び、ネームは実際に漫画を描くときの設計図として活用するものです。
また、漫画家は常に読者にインパクトを与える演出方法、コマ割りによる視覚的誘導やそれぞれのキャラクターについて描いていくことも考えておかなくてはいけません。
ネームが終わったら本番・ペン入れ・ベタ塗り・トーン貼りの作業に移ります。
④ 本番作業・仕上げ
ネームをもとに本番用の原稿用紙に描き写して、仕上げ作業。
消しゴムかけ・ベタ塗り・トーン貼りなどの作業量が多い工程はアシスタントに作業を任せることが多くなります。近年はデジタル機材の普及によりすべての作業を無理なく漫画家が行えるようになってきています。
⑤ 編集者の最終チェック・完成
編集者へ原稿を渡して最終チェックしてもらい、細かな修正点があれば打ち合わせをし、修正を加えて、マンガは完成です。
出版社の編集者がOKを出すまでは、何度も描き直すという作業が最初のうちは入ってくる可能性もあるので、根気がいる部分もありますが、得られる達成感も大きいです。
このような実際の仕事の流れは専門の学校で体験することができます。
マンガ家に求められる能力とは
マンガ家に求められる能力としてあげられるのは個性的なストーリーを考えることができることとマンガを描き切る熱意です。
もちろん、絵も上手な方が有利ですが、それ以上に個性的、独創的なストーリーが重視されることが多いです。
ただ、ストーリー作りに自信がない場合でも、原作つきコミカライズの仕事も増えてきています。
専門性の他にも編集者とのコミュニケーション能力や忍耐最後まで描き切る力が必要ですが、これらの能力は専門の学校で身につけることが可能です。
マンガ家のやりがい
マンガ家のやりがいは自分の作品の読者が、自分の作品を読んで、感動したり楽しんでくれるということに尽きるでしょう。
漫画雑誌では読者からの感想ハガキを募集しているところも少なくないので、読者の声を直接受け取れることができるのも嬉しい点ですね。
他にも自分の中に広がる世界観を絵やストーリーを通して発表することで、それが評価された分だけ給料を受け取れるというのもやりがいに繋がる要素です。
やりがいを感じることができるように、早い段階からマンガ家に必要な専門スキルを学べる学校に通うことで実力を伸ばすことができます。
マンガ家になるには?
出版社への投稿や持ち込み、新人賞などの公募で作品が認められてデビューするのが一般的です。
近年はWEBコミック、WEBTOON(タテ読みマンガ)、広告マンガなど、漫画家が活躍できる仕事の幅は格段に広がっています。
また、漫画家のアシスタントとして腕を磨いて業界とのコネクションを築いたり、イラストレーターや同人作家から漫画家としての活動に移行する人も出てきています。
イラスト・デザイン関係の仕事
イラスト・デザイン専門の学校に通うメリット
現在は学校の種類も増え、マンガ家を目指すにあたってイラスト・デザイン関係の専門の学校を進路に考えている人も多いです。
周りと差をつけていち早くマンガ家となるためには、専門的なスキルをいち早く身に付けておくことが有利に働きます。
専門の学校を進路に考えている人には、自分の学びたいことを学べる学科があるかどうか確認してから通うようにしましょう。
短期間で必要な能力が身につけられることはもちろん、就職のサポートも行ってくれることも珍しくありません。
真剣にマンガ家を目指していきたいという方は、ぜひマンガを描くための専門スキルを学べる学校への進学を視野に入れてみてください。