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子供たちが閉鎖空間に閉じ込められる

2007年2月12日 | 小説・シナリオ学科

みんな、ここを見ているのでしょうか?
僕はすっかり忘れていました。

最近、読んだ本ではないですが、一応お勧めということで「蠅の王」を紹介したいと思います。
これは無人島で遭難したイギリス人の少年たちだけでの生活を描いた話です。
と書くと、思い出すのは「十五少年漂流記」だと思います。
みなさんも子供の頃、読んだことがあるかもしれません。

タイトルにもあるとおり、子供たちが閉鎖空間に閉じ込められるというネタは数多くあります。


思いつく限りでも、前述の「十五少年漂流記」、これをモチーフにした「十五少女漂流記」なんて映画もありました。
マンガだと「漂流教室」。
アニメでも「銀河漂流バイファム」や「無限のリヴァイアス」なんてのもありましたね。

そして、この「蠅の王」も「十五少年漂流記」をオマージュした作品だと思われます。
ただし、内容が全くもって逆ベクトルへと進んでいくのです。
派閥争いから暴力へ、果てには殺し合いへと発展してしまうのです。
最初は「十五少年漂流記」ばりのさわやか少年たちが闘争心むき出しの極限状況。
おそらく、作者のゴールディングは「十五少年漂流記」のアンチテーゼとして書いたのでしょう。
「あんな、うまくいくわけねえよ」というわけです。
ラストも人間なんてそんなものさという恐ろしいまでのリアリズムで終了します。
正直、読む人を選ぶ残酷さです。

鬱な気分になりたい人にお勧めの作品なのです。

僕自身、子供が閉鎖空間に閉じ込められるというネタが好きなのですが衝撃度ではNo1ということで紹介させていただきました。
この「閉鎖空間に子供」というネタは使い古されてはいますが、工夫のしようで何かできないかなといつも思っています。
そんなこんなでネタを考えようとするのですが、中々難しいものです。
「同じ時が繰り返される」もある意味では、閉鎖空間ですし……。
葛藤や劇的欲求、対立、成長など様々なことが書けそうので、いつか話を作れたらなと思っています。

それでは、次に誰かが続くことを祈って、さようなら。

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