ベテランマンガ家『ふなつかずき先生』をお招きしました!
2017年12月21日 | マンガイラスト学科
先週の金曜日、ふなつかずき先生と、そのチーフアシスタントでAMG卒業生の出端さん、同じく卒業生の鈴木さん、同じく卒業生の福田さんをお招きして特別講義をしていただきました!
ふなつ先生は週刊ヤングジャンプで『華麗なる食卓』『妖怪少女-モンスガ-』で連載していて現在はグランドジャンプにて『すんどめ!!ミルキーウェイ』を連載中の売れっ子作家です!
http://funatsukazuki.com/gallery/
↑ふなつ先生公式ブログ
毎年お越しいただいていろんな質問に答えていただいてるこのイベント!
今年も真面目な質問からくだらない質問まで、とても気さくに対応してくださいました。
その中から今日は何個か紹介したいと思います!
Q, デビューは何歳の時ですか?
A,24でした。会社員をしてたんですがバブルがはじけたときに会社が今後あるかどうかが信じられなくなり、なら自分が本当にしたいことでお金を稼ごうと一念発起。当時年賀状に描いた女の子の絵を使って、どうにかマンガは描けないかといろんなシチュエーションで描き、投稿した作品で運よくデビューできました。
Q,自分の思うようにキャラクターを描くにはどういう練習をしたらいいですか?
A,まずは明確な目標を立てて下さい。自分の理想に近い作家さんの絵柄を真似して描く練習をいろんな角度からしてください。
最初はトレスでも構いません、そして何回も何回も描いて自分の弱点を見つけてください。
たとえば顔がでかくなるとか胴体が長くなるとか・・・そんな弱点を知ることで、上達につながります。
あとは男を描くにしろ女を描くにしろ自分の体を見て描いてください。マンガ的描き方と実際の体の仕組みは結構違ったりするので、しっかり見て描くと説得力のある絵になります。
Q,デジタル作画のメリット、デメリットを教えてください。
A,メリットとしてはやり直しが効くところ。あとは作家になるとアシスタントを雇って描くことが多いので、このページのこのコマ描いといてという時にデータを渡してしまえば、相手がどんなに遠くにいても頼むことができる。他にも部屋が汚れない、トーン代がかからない、などいろいろありますよ。
デメリットは、全体を見て描くという上でやはりアナログには劣っていて、拡大して描いていると引いてみたときに全体のバランスが崩れてたりすることがあります。他にはデータが一瞬で消えるなんてこともあったりします。
Q,実際にいる人物をマンガの中に出すことはありますか?
A,いっぱいあります。ただそのまま出すことはしません。その人の面白いところだけとって誇張して描くだとか、嫌な部分だけをとってそれを強調して描くだとか・・・。マンガのキャラクターにする場合は一貫性がないとキャラがぶれてしまうので、そういうところは気をつけて描くといいです。
あとはとことん強調してください。マンガ家が思って描いてる内容は読者には3割しか伝わらないと言われてます。そこで手を抜いてしまうと、読者にそのキャラの面白さが伝わらなくなってしまいます。
Q,自分はアシスタントに行くことになったんですが、仕事をするうえで気をつけた方がいいことはありますか?
A,挨拶が大事ですね。あと受け答え。おはようございます、おつかれさまでした、ありがとうございます、お願いします、いただきます、ごちそうさまでした。これさえできればまぁ大丈夫ですかね。
あとは、言ったことはちゃんとやってもらえれば問題ないと思いますよ。
他にもたくさんの質問に答えて下さいましたが、多すぎるのでここに書ききれません・・・。
外には言えないようなお話もお聞かせいただいたので、学生にはとてもいい刺激になったと思います!
アシスタント鈴木さんの面白い前説もあったり
生原稿まで持ってきてくださってとても充実した1日でした!!
学生たちも今日1日でいろんな話を聞けて大変勉強になったと思います。
最初はみんな緊張していたみたいですが、先生の気さくな受け答えで場もなごみ、学生たちも積極的に質問できてとても面白かったそうです。
先生から『いつか君たちと同じ紙面でマンガを描けることを楽しみにしています』というお言葉をいただいて、みんなやる気を出しておりました!
毎年お忙しい中時間を割いて来ていただき、本当にありがとうございます!!
また来年もどうかよろしくお願いいたします!
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