【連載ブログ】 モーションデザイナーのお仕事 【第16回】
2011年12月16日 | ゲーム・アニメ3DCG学科
この連載は東京校、大阪校の担任講師が交互に筆を取り、「ゲームグラフィックデザイナー」の職種や仕事内容についてを細かに解説していくコーナーです。
どもッ!
たきもとでっす。
気が付けば12月に入りましたね。
年末年始は何かと忙しい日が続きますので、これを読んでいる皆さんも忙しい日々を気合で乗り切ってくださいね。
また、【東京校】では先日、冬期共同制作のチーム結成会が行われました。
今年度の冬期制作は、個人制作のゲームを含めると、40本近くのゲームが制作されることになりました。
しかも、そのほとんどのゲームは3Dゲームになりそうです。
チームで制作するメンバーも、個人で制作するメンバーも、みんな頑張ってね。
という事で、今回の連載ブログのお題は、冬期制作でも重要な役割を担うであろう、
「モーションデザイナーのお仕事」と題して、モーションデザイナーを語ろうと思います。
ちなみに、今までの連載ブログはコチラからご覧になれるので、是非ご覧下さいね。
さて、前にも一度ご説明したことがありますが、モーションデザイナーとはどのような仕事なのかという事をご説明しますね。
モーション(Motion) = 動き
直訳すると、「動きをデザインする仕事」となりますね。
ゲームの中で動きが関係するところと言えば、やはりキャラクターアニメーションですよね。
キャラクターモデラーが作成したキャラクターに演技を付けるという仕事がメインのお仕事になります。
キャラクターに演技を付けるとは、一体どういうことなのでしょうか?
皆さんがプレイされるゲームのキャラクターって、ゲーム中に歩いたり戦ったり、何かしらの動きを伴っていることが多いと思います。
それらのキャラクターって皆、真面目な性格、荒っぽい性格、優しい性格など、何かしらの性格を持っているように感じませんか?
キャラクターの顔や体型からも性格の判断が出来ると言えば出来ますが、実際は、真面目そうな顔の残虐非道な悪人とか、大柄な体格だけど心優しい人物とかの性格であった場合、顔や体型からでは判断がつきませんよね?
そこで登場するのが、キャラクターアニメーションなのです。
つまり、キャラクターに演技を付けるということは、言い換えれば、キャラクターに魂を吹き込むことと同じなのです。
逆に言ってしまえば、キャラクターに演技を付けることが出来れば、顔や体型が解らなくてもキャラクターに性格を出すことが可能になるのです。
実際にモーションデザイナーの訓練の一つに、箱人間を使用して演技をさせるというものがあります。
これはキャラクターの顔や体型にとらわれずに、キャラクターに性格を持たせたアニメーションをさせるというもので、モーションデザイナーを志す人は誰しもが行う初歩的な訓練ですね。
しかし、初歩的な訓練ではあるのですが、これがすべてだと言っても過言では無いのです。
顔の無い箱人間が、いきいきと走ったり戦ったりする姿を見れば、おのずと性格が解ってきます。
そしてそれに顔や体型などの表情がつくことによって、更にキャラクターに愛着が湧くようになるのです。
いかがでしょうか。
ゲームにおけるモーションデザイナーの仕事って、実は非常に大切な役目を担っていると思いませんか?
他にも、モーションデザイナーには、ゲーム中に発生するイベントシーンの構成という仕事もある場合がありますね。
この場合には、通常のキャラクターアニメーションの他に、シーンを構成する能力も必要になってきます。
具体的には、キャラクターと背景の立ち位置の調整をしたりだとか、カメラワークの調整などの仕事ですね。
勤務している会社によっては、こういったイベントシーンの調整などは、別の部署が行うこともありますが、モーションデザイナーを目指している人は、持っていて損は無い知識なので、映画やアニメなどの映像作品をたくさん見て、シーンに関しての基礎知識なんかも持っていたほうが良いかと思いますよ。
稀に、モーションデザイナーは、キャラクターのアニメーションだけ出来れば良いと考えている人が居るので、それは間違いだという事を知っておいて欲しいですね。
さて、いかがだったでしょうか?
前にも書きましたが、私こと、たきもとは、ゲームクリエイター時代はモーションデザイナーとして働いていたので、本当はもっとたくさん語りたい部分もあるのですが、連載ブログでたくさん書くと読みづらくなってしまうので、極力コンパクトにまとめたつもりなのですが、どうでしょうか?
もし、他に話が聞きたいという方がいましたら、是非体験説明会などで直接聞いてくださいね。
【東京校】フォトショップで描こう!「イラスト着色テクニック ‐入門編‐」
【大阪校】新春企画!プレイしながら学べる!「学院オリジナルゲーム大会」
次回は、大阪校Oばた先生による「エフェクトデザイナーのお仕事」をお届けします。
お楽しみに!
以上、たきもとでした。