マンガの描き方ミニ講座「スーツの描き方」
2021年3月1日 | マンガイラスト学科
こんにちは!マンガイラスト学科チューターの千ノ丸です!
今回は男性キャラを魅力的に引き立てるスーツの描き方についてご説明いたします!
【スーツの構造】
スーツはパーツが多く、種類も豊富です。
生地は厚手であまりシワはありません。
あまり描き込むとヨレヨレのだらしないスーツになってしまうので注意しましょう!
また、ボタンは主に2つか3つのものが主流です!
(一番下のボタンはかざりなのでとめません!)
スーツは裏側にも特徴があります!
こんな切れ目のあるスーツを見たことはありませんか?
これらはセンターベントとサイドベンツといい、座ったり、動きやすくしたりするために施されています!
センターベントは別名:馬乗りとも呼ばれていて、
元々馬に乗る人が着やすいようにと作られました。
サイドベンツは別名:剣吊りと呼ばれていて、
騎士が剣を抜きやすくするために両脇に切り込みを入れたのが始まりです。
もともとその名残から作られた形なので、格式が高いフォーマルシーンでは、馬に乗ったり剣を抜く必要がないためベントがないスーツを着用します!
TPOをわきまえたスーツを描きましょう!
【スーツの種類】
【ノッチドラペル】
下襟がひし形になっており、ゴージライン(上襟と下襟の縫い合わせの部分)から、剣先(下襟の角の部分)にかけて、まっすぐと直線上になっているデザインのことです。
※「ノッチ」は英語で「V字の切込み」を意味し、「ラペル」は襟を意味しています!
ゴージラインと上襟のラインの切込み部分がV字型に見えるためそう呼ばれています!
現代のシングルジャケットのほとんどが、この形で作られていて、その時のトレンドによって、襟の幅が広くなったり狭くなったりします!
【ノッチドスリム】
ノッチドラベルよりも襟の幅が狭くなり、シャープな印象になります。
スタイリッシュな感じがしますね!
【ピークドラペル】
ピークドラペルは下襟の先端が上を向いているデザインになります。(ピークは先の尖ったという意味です)
これはどちらかというとダブルスーツに多い仕様で、海外ではしっかりした正装の雰囲気を出したいときに向いています!
しかし、日本においてはピークドラペルを着ている人が少ない事もあり、ビジネスシーンでは「着飾りすぎ」「パーティみたい」「目立ちすぎ」といった印象を与えてしまうこともあるので、シーンを見て描き分けるようにするといいかもしれません。
【ピークドスリム】
ピークドラペルの襟幅を狭くした形。
もともとのドレッシーな印象+よりシャープな印象も演出できます!
ピークドラペル同様、日本においてのビジネスシーンには向かない仕様です。
【ショールカラー】
ショールカラーとは別名へちま襟と呼ばれます。
その特徴は、上襟とラペルが繋がっていて下襟が丸くカーブしいる独特な形になります。
主にタキシード向けの襟で、ピークドラペルに比べるとやや柔らかい雰囲気になりますので、パーティなどに向いています。
【よくある間違い】
完全オリジナルデザインのスーツっぽい衣装なら問題はないのですが、現実に則ったスーツにおいては、ゴージライン(上襟と下襟の縫い合わせの部分)の位置が下に描かれているスーツは見た人に違和感を与えてしまいます。
基本的に鎖骨の位置にゴージラインがあると頭に入れておくと違和感なく描けますよ!
スーツの種類はほんとに多いです(大声)
裏地のデザインとか、襟の形とか、ダブルタイプとか、説明したら日が暮れるくらい多いです。
上記のスーツの紹介はほんの一部なので、ぜひスーツを描くときはそのシーンに最適かどうか調べてみてください!
それではまた!
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