アミューズメントメディア総合学院×pixiv イラスト・マンガ夢実現コンテスト Vol.2開催期間:2010年7月1日(木) ~ 8月31日(火)デビューのチャンスはAMGにある!!

アミューズメントメディア総合学院
国内最大級のイラストコミュニティサイトpixivがタイアップで開催する
「AMG×pixiv イラスト・マンガ夢実現コンテスト」。
2年目となる今年のコンテストも『デビュー』に直結する各賞を用意し、
7月1日~8月31日の期間で開催中です。
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ここでは記念すべき1回目のコンテストで見事グランプリに輝き、
『デビュー』を手中にした「えすけー」さんのインタビューをご紹介します。
「応募のキッカケ」や「受賞後で変わったこと」など、これから投稿を考えている方にも参考になる貴重なお話を伺いました。

ご自身について

―― イラストを描き始めてどのくらいでしょうか?
小さい頃から絵を描くのは好きで、落書きみたいなイラストは物心ついた頃には描いていました。友達とよく見せあったりしていましたが、知り合い以外に向けて披露するという気持ちはなかったです。
今も自分のHPを持っていないので、インターネットを始めてからpixivでの投稿が自分のイラストを披露する唯一の場所で、初めてコンテストに応募するきっかけも人に評価してもらいたいと考えたからでした。

―― 影響を受けたイラストレーターなどはいらっしゃいますか?
影響というより、好きなイラストレーターさんは、黒星紅白さんです。インターネットを見ていて「キノの旅」という小説を知ってからですね。
あとはカードゲームのイラストで知ったのですが廣岡政樹さんのイラストが好きでした。

―― イラスト制作で主に使用する画材(ソフト)を教えていただけますか?
SAIを使っています。使い初めたのが学生で、お金もなかったので始めは無料配布していたから使っていたのですが、有料になっても自分に一番馴染んでいるソフトということで現在も使っています。

―― イラストを描く際にイメージはどのように作っていますか? また、制作時において参考にしている資料などはありますか?
もちろんイラストによって違いますが、全体の雰囲気を先に考えて描きはじめます。あらかじめ設定をつけると描きやすくて、ラフを描きながらもどんどん設定を付けていく感じです。資料はインターネットから探すことが多いです。

AMG×pixiv イラスト・マンガ夢実現コンテストについて
グランプリ受賞作品:たからもの

―― 1回目となる昨年の「AMG×pixiv イラスト・マンガ夢実現コンテスト」に応募する
キッカケとグランプリ作品についてこだわった点を教えてください。

最初からイメージは決まっていました。見た人がいろんな解釈をしてもらえたらな、と思って描いたイラストです。人間を描くのは楽しいけれど、建物の奥の部分をどうやって描こうと悩んだ作品でした。
女の子の洋服はその時の流行を取り入れています。実際に自分が似たような洋服を持っていたりするので、イラストの女の子には自分の趣味のものを着せてしまいますね。
逆に、自分が着ることができない洋服を着せてみるのも楽しみではありますが、どこかに自分の好きなテイストは入ります。

―― 空間とキャラクターに独特な雰囲気のある作品ですがテーマはあったのでしょうか?
コンテストに出そうと考えていたので、背景があったほうが絵として完成して見えるので背景もきちんと描こうと思って制作しました。
暗いところに女の子が立っている構図を前から描きたかったので、テーマというテーマはなかったです。

―― 異空間に引き込まれてしまうような印象を受ける背景に、参考にした国や町並みはあったのでしょうか?
また、キャラを取り囲むような建物の構図とそこに大きく影をつけた意図を教えてください。

異質なものとの対比を見せたかったので、周りの無機質な建物には赤い花があり、真ん中に立つ女の子が持っている花は白いというものにしました。はじめは背景を洞窟で描いていたのですが、いつの間にか建物になっていました。
描いているうちにどんどん構想が広がって、この建物の奥はどうなっているのだろう、と考えながら描いていました。

―― デジタルのイラストが多くなる中で、デジタルながら独自のテイストを出している
えすけーさんのイラストへのこだわりとはどんなところですか?

物の質感にはこだわります。服のシワの表現や建物の影なども資料を見て描きます。
実は、最近パソコンを自分専用に買ったのですが、グランプリを獲ったイラストは兄とパソコンを共用していたパソコンで描きました。昔はペンタブもなくてマウスで描いていたくらい、とにかく「絵を描くのが好き」という根性と意地で描いていた感じですね(笑)

―― 審査員に絶賛だったグランプリ作品ですが、実際にグランプリをとった時の感想をお聞かせください。
メールでグランプリになりましたと連絡があり、とにかく「えーっ!」って感じでした。気軽に出したコンテストだったので天地がひっくり返ったようでした。ただただ驚いてところから、実感に変わったのは仕事をやりますか?というメールを頂いた時です。
絵の仕事をするのが夢だったので、すぐに「やりますっ!」って返事をしました。

今年度の「AMG×pixiv イラスト・マンガ夢実現コンテスト Vol.2」について

―― さて、現在2回目が開催中の「AMG×pixiv イラスト・マンガ夢実現コンテスト Vol. 2」では、
えすけーさんにメインビジュアルを担当して頂きました。このコンテストの顔となるメインビジュアルですが、
制作に入るときの気持ちなどお聞かせください。

仕事として制作をすることだけで必死でしたけれど、とにかくコンテストのメインビジュアルだからと思って、カワイイものにしたいなぁ、と思っていました。

―― 制作過程でキャラのポースが変更したそうですが、何か経緯があったのでしょうか?
最初に提出したイラストは自分では気に入っていたんですが、別のイラストに似ているということでボツになり「じゃぁ、全然違うものにしよう!」ってことで、次にSFのようなイラストとSFと現代を混ぜたイラストを提出しました。
で、決まったのがSFと現代を入れた今回のイラストです。「何が駄目なんだろう」って悩みながらも描き続けて、OKが出たとき「よしっ」と、思いました。

初回ラフ2回目のラフ(不採用)2回目のラフ(採用)完成版イラスト

―― 出来上がったイラストについて、設定などがありましたら教えてください。
明るくて夏っぽいイラストと指定をいただいたので、夏休みの雰囲気をだしました。ちょうどその時に3Dメガネが流行りだしたので取り入れてみました。私は、酔ってしまうのでまだ3Dめがねは付けたことないのですが(笑)流行のものを作品に取り入れるのは好きですね。

―― コンテストに話は戻りますが、前回好評だったコンテストが「Vol.2」となり、
受賞部門が増えてパワーアップし、えすけーさんのようにデビューを果たせる可能性がグッと高くなりましたが、
今年度のコンテストはどういう印象を受けましたか?

いいですね(笑)。各企業の賞が増えていたので、仕事の窓口が増えたのはうらやましいと思います。
私も書籍だけでなく、ゲームのキャラデザも昔からの憧れなので将来やりたいです。

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デビュー作について
イラスト/えすけー ©虎ゐ春人/黒星紅白/mediation2010

―― 黒星紅白さん原案の「夢色ハッピーエンド」(文庫)の表紙イラスト・挿絵にて
デビューを果たしましたが、初めてのお仕事ということで、
大変だったこと、楽しかったことなど感想をお聞かせください。

大変だったのは仕事をするという事です。制作の進め方1から10まで全て初めてだったので、担当さんとのやりとりも全く分からず、例えば、どうやって画像を送ればよいのか?とメールでの送り方さえ悩みました。現場での打ち合わせもドキドキでした。
うれしかったのはラフでOKがもらえたときです。その時に、求められるイラストを描くというのは、こういう事なんだと思いました。

※文庫の著者はノベルス学科卒業生の虎ゐ春人さんが担当しました。

―― デビューをしたことで、自分の中での変化、または意識して変えたことはありますか?
あまり変化があると思わないのですが、友達から「プロだね。」と言われたり、出来上がった出版物を見ると、自分は仕事をしたんだと思います。以前は、イラストデータが消えたことがあってもPCデータのバックアップを取ることもなかったのですが、仕事をするようになって、それはいけないと感じました(笑)

―― 最後に、イラストレーターとしてデビューされたえすけーさんですが、今後の活動について目標などありましたら教えてください。 また、今年度のコンテストに挑戦するみなさんに向けてメッセージをお願いいたします。
とにかくやってみることですね。私がデビューしたきっかけも、気軽な気持ちで応募したことからでした。
何があるか分からないので、とにかくもっと上手くなりたいという気持ちを忘れずにがんばってほしいです。

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