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アークシステムワークス株式会社 石渡太輔 『ギルティギア』シリーズ ゼネラルディレクター

――― 一言にゲームデザイナーといっても、プランニングやグラッフィックなど、携わる業務は多岐にわたるかと思います。具体的な仕事内容を教えてください。
主に企画、ゲームデザイン、世界観設定、キャラクターデザイン、グラフィック作成、広報イラスト、作曲などを手がけています。キャラクターの声などを担当することもあります(笑)2007年発売の『ギルティギア2 オーバチュア』では、次世代3Dグラフィックを導入するに当たり、仕事内容が格段に増したので、ディレクションと実作業の密度は薄くなりましたが、基本的に同様の仕事を手がけています。近況では、アーケードで稼働中の『ブレイブルー』の作曲を担当しています。

――― ハードスケジュールな仕事のイメージがありますが、ワーキングスタイルは決まっていますか?
(多忙な時期などがあればその辺を教えてください)

以前は昼夜を問わず、寝る間を惜しんで作品を作っていました。仕事の内訳や専業の担当者の当ても無かったので、仕事をこなせる人間が「可能な限りやれることをやる」といったような、一種の根性論で作品が作られていました。近年になるほど業界も分業化が進み、スケジューリングがより円滑になりました。おかげで体調を崩すような無茶は減りましたが、それでも多忙(笑)ですね。ゲームソフトのマスターアップ時期は、僕だけじゃなくチーム全体が忙しくなります。又、立ち上げ時には、企画とキャラクターデザインを行いますから、これもまた忙しいというかプレッシャーのかかる時期です。でも忙しい中でも、好きな仕事ですから楽しんでいますね。

© ARC SYSTEM WORKS

――― ゲームデザイナーとしての仕事のやりがい、魅力を感じるときはどんなときですか? 具体的なエピソードがありましたら、それをまじえてお教えください。
ゲームソフトという人に影響を与える仕事をしている事、コンピューターゲーム業界の歴史に、創った作品を通して名を残せるところ。その二つが魅力であり誇りでもあります。
また、作品の規模にもよりますが、絵であり、音であり、演技であり、さまざまな表現と演出を一手に管理できるというのも、この業界ならではの面白みではないでしょうか。
キャラクターデザイナーとしては、自分の描いたキャラクターに、ユーザー様からの愛着が込められたお便りをいただいた時です。バレンタインデーにはキャラクター宛にお便りやチョコレートをいただくこともあります。
僕宛ではないのが残念ですが(笑)生みの苦労もありますから、とっても嬉しいですよね。

――― プロとしてこだわっていることはありますか?
本来の「プロ」という意味においては、企画された作品の完成度を極限まで追及することに、重きが置かれると思います。しかし僕個人としては作家性やオリジナリティという部分を重視しています。限りある開発資源の中で、どうやってユーザーの皆様に新鮮でインパクトのあるサプライズを提供できるか、そして当社らしい特色を表現できているか、それが僕の仕事に対するコンセプトになっています。
もちろん、ゲームの面白さの本質を忘れるという意味ではありませんが。また、今できることよりも、ちょっとだけ上を常に目指そうと考えています。常にチャレンジしていきたいですね。
キャラクターデザイナーとしては、シルエットで、どのキャラクターなのかを解らせることは重視しています。そしてそれが、ゲームの中の役割にどれだけ適しているか、蛇足な部分は無いかを模索していきます。

© ARC SYSTEM WORKS

――― お仕事で喜びを感じる瞬間はどんなときですか?
自分の創った作品を、大勢の人が楽しんでくれた時です。また、仕事をこなしている正にその瞬間も、非常に楽しいですね。「これが完成したら皆どんな顔をしてくれるだろう?」と想像すると、ニヤけてきます。あとは、マスターアップして、少しゆとりが生まれた時(笑)リフレッシュします。

――― ご自身のお仕事を「一言」で表現してください。
「ゲーム」としての本質とはなんなのか。それを自分なりに解釈し、そのメッセージを皆様に伝えるべく、作品をエンターテインメントに昇華することと考えています。

――― 後輩にメッセージをどうぞ
ゲームの制作現場でクリエイターが行う仕事は、物を創る事に対し、モチベーションをぶつけ合う事です。そのためには、自分のすべき事を理解して実現のために質問や提案を行うこと、そして仕事をやり遂げる意志が必要です。だから、その仕事に就くために、学院に入学する時点で必要なのは、モチベーションとコミュニケーションの二つ。その二つを持って、学院の設備を利用し、必要な技術を講義で学び、制作活動を行えば大丈夫です。
でも、あなたの中に、ベテランの先生たちの経験値を引き出すために質問するコミュニケーション、物を創るモチベーションが無ければ学院のサービスは無駄なものになります。
現在、共に働く学院卒業生は、学内クリエイター面接の場で、僕と出会い“やる気”を示した人たちです。皆さんの“やる気”を見せてもらう日を、楽しみにしています。

© ARC SYSTEM WORKS

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