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谷口悟朗監督特別講義レポート

去る2/27(金)アミューズメントメディア総合学院(以下AMG)東京校にて、アニメーション監督 / 演出、プロデューサーとして幅広く活躍されている谷口悟朗氏の特別講義が行われ、アニメーション学科在校生、本年度入学を予定している新入生が出席。印象深いメッセージの数々から、多くのことを感じた二時間になりました。

私は中味ダメ人間なんです。

谷口悟朗氏・セミナーレポート1

――講義の冒頭、谷口氏の言葉に驚かされた。「無限のリグァイアス」「プラネテス」「コードギアス」シリーズなどの人気作品に携わっている谷口さんは、学生の憧れの的だ。その谷口さんが“ダメ人間” とは!

「私は中味ダメ人間なんです。皆さんの方が立派だと思います。けれど、世の中では、逃げよう、辞めようと思った人間の方がいいんです。負ける経験は大事です。」
「ほとんどのことは、常識で対応出来ます。小学校程度の学力で平気です。わからないことがあっても調べればいいんだから。小・中学校で習ったことは応用がきくんです。」
「仕事としてやっていくには、個人の充足感や満足感を得るためだけでなく、相手に利益を与えていかなければならない。わがままな監督に仕事は出来ないんです。チームメンバーの意向を背負った上での個人プレーはありです。」

技術だけあっても仕方ない。“やりたいこと”これが必要です。

「“やりたいこと”というのは、教えられないんです。だから、技術を教えるんです。このやりたいことというのは、皆さんひとりひとりが持っていて、人と同じはずはないんです。皆さんは今、自分のやりたいことに向かっているんです。自分のやりたいことを無理して探す必要はありません。それを発見するのがこの仕事なんです。作品を作った方が良い。そうすることで“ひっかかり”が見えて来ます。」

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

――AMGでは、多くの学生がプロになって、アニメーション業界で活躍するために、日々切磋琢磨し、自分を磨いている。就職への意識も高い。

“業界”に就職するんです。

「この学院に通っている皆さんは、もちろん就職を意識されていると思います。自分を商品だと思って売り込んでください。変わったバイトをしているのなら、履歴書に是非書いて欲しい。特性や付加価値をアピールして欲しいんです。」
「名前の通った会社に入れなくても、問題ありません。会社に就職するんじゃない、業界に就職するんです。アニメ業界全体をひとつだと思って欲しい。」

――自分の目指す企業と実力に対する不安。就職に際して悩みを抱える学生も多いが、谷口氏のこの言葉にはっとした学生達は、とても勇気付けられた様だ。

将来共に働く仲間がいます。

「学院に通うメリットは、まず、作品を制作出来る場所があり、将来共に働く仲間がいます。そして、現場で活躍している講師と知り合えるということは、この後業界に入る皆さんにとって大変なチャンスです。」

――役者志望からアニメーション業界へ入られた谷口氏。にこやかでいて、その語り口は鋭い。時に動きを交えながら、よく通る声で行われる講義に、一瞬にして惹きつけられ、あっと言う間の二時間であった。

谷口悟朗氏・セミナーレポート2

< 谷口悟朗氏プロフィール >

谷口悟朗氏・セミナーレポート3フリーのアニメーション監督、演出、プロデューサー。
日本映画学校在学時、(株)J.C.STAFFへ入社。
1989年制作のOVAである「アーシアン」で制作進行として参加。
その後、制作デスクとなり「風魔の小次郎シリーズ」等を担当した後、J.C.STAFFを退社する。1998年「ONE PIECE 倒せ!海賊ギャンザック」で監督デビュー。その他の作品に1999年「無限のリヴァイアス」、2003年「プラネテス」(この作品で星雲賞を受賞)、2005年「ガン×ソード」などがある。

2009/3/24 火曜日


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