産学共同カリキュラムから在学生2人がデビュー! 『空腹島』ノベライズの作家・イラストレーター対談

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空腹島

(C)2016 朝羽ねてる/
アミューズメントメディア総合学院 AMG出版
イラスト:ぐらヲ

AMGの産学共同カリキュラムで、大人気ホラーゲーム『空腹島』のノベライズが発売されました。

同書を執筆し、作家デビューを果たしたノベルス創作学科2年生の朝羽ねてるさんと、同書のイラストを担当し、同じくイラストレーターとしてデビューを飾ったキャラクターデザイン学科2年生のぐらヲさん。

ともに、AMGの在校生でありながら、実は、対談を行ったこの日が初対面でした!

それぞれの制作過程、作品を作り上げていく上での葛藤など、今だからこそ話せる制作秘話をお届けします。

ぐらヲ: 私が『空腹島』の表紙と挿絵のお話をいただいたのは今年の6月くらいでした。最初にプロットを読ませてもらったのですが、すごくイメージしやすかったです。
朝羽: あれ、もしかして褒められてます?(笑)
ぐらヲ: もちろんです! でも、それだけに、「私にできるのかな?」という不安も少しありました。
朝羽: なにがいちばん大変でしたか?
ぐらヲ: 途中でキャラクターの性格変更がありましたよね、1人だけ。その際のチェンジと、あとはなんといっても“アイツ”ですね!
朝羽: どのあたりが?
ぐらヲ: 実は私、怖いものって苦手で。コンペに提出したものも、最初は“アイツ”の口しか描かなかったんです。だけど、「キャラクター(登場人物)のイメージは合っている。 “アイツ”も描けるよね?」と聞かれ……「描けない」と言ったらこのお話はなくなるだろうと思ったので、「描けます」と答えました(苦笑)。
朝羽: そうだったんですね(苦笑)。アイツの挿絵が少ないのはそのせいですか?(笑)
ぐらヲ: いいえ、挿絵に関しては、担当者のほうから指示がきたんです。「このシーンと、このシーンを描いてほしい」という感じで。どちらかというとキャラ押しでしたね。1枚に6人とも入れてほしいという指示もあって、「え、構図どうしよう?!」って悩んだりもしました。
あと、なんといっても女の子が食べられるくだりの描写が鮮烈で……足はなくなっているし、はらわたが……もう怖すぎて、怖すぎて。と同時に、「これって、どこまで描いたらいいんだろう?!」と。結果、女の子の絶望感に焦点を当てつつ、描くことが憚られる部分は血で隠したりして工夫しました。
朝羽: 実は昨日、ツイッターで、「衝撃に残った映画のシーン」というタグを見つけて、それをずっと読んでいたんですが、その中に『空腹島』があったんですよ。小説なのに。どうやら、2人目の女の子が死ぬシーンがすごく怖かったみたいで。
ぐらヲ: まさに、今、話したシーン……。
朝羽: そうです。それって、ぐらヲさんの絵のおかげだと思うんですよ。印象に残るってやっぱり絵じゃないですか。この絵が本当に怖かったんだと思います。
ぐらヲ: そういっていただけるとホッとします。作者の方のほうが場面をよりリアルに想像して書いてらっしゃるから、それに合っているのかすごく心配で……そういう意味での緊張もありました。今日もお会いして、「あれはないよ!」って言われたらどうしようかと思ってました。
朝羽: そんな、とんでもない!
空腹島対談
朝羽: ちなみに、表紙の絵はどのくらいの時間をかけて描いたんですか?
ぐらヲ: とにかく書き直しに時間を取られて…とりあえず“アイツ”がここ(最終形)に至るまでが長かったです!「もっと怖く!もっと怖く!」とリクエストがきて。“アイツ”以外のところは、たぶん10時間もかかってないんですが、“アイツ”に関しては、リテイクも入れたら2~3週間、ずっと描いてましたね(苦笑)。
そうなると、最初はいただいたコンペの資料も“アイツ”の画像が見えないよう折っていたほど怖かったのに、「意外とかわいいじゃん」と最終的には愛おしくなっていました(笑)。小説は、どのくらいの時間をかけて書いたんですか?
朝羽: プロットが固まってからは、1ヶ月と10日です。
ぐらヲ: はやい!2、3ヶ月かかるものだと思ってました!すごい!
朝羽: 時間がなかったのでだいぶ無理しました(笑)。正確に言うと、『空腹島』のお話をいただいてすぐに取りかかり、勢いで半分くらいまで書いていたんです。でも、途中でプロットをやり直すことになり……ほぼ全部書き直しになったことがまずショックでした。新しいプロットにのっとって書き上げたものも、最終的にはかなり直しが入ったので、そこからまた書き直しました。
ぐらヲ: そのあたりはなんだか分かり合えるところですね(苦笑)。でも、心が折れかけたりしませんでした?
朝羽: ちょうどその頃に、学内でシナリオライターのますもとたくやさんの特別講義があって。その中で、「本文を書くことより、直すほうが仕事だと思っておいたほうがいいよ」とおっしゃっていたので、「こういうことなんだな」と、納得しつつ頑張れました。
ぐらヲ: とくにこだわったのはどういったところですか?
朝羽: ホラーゲームの『空腹島』はこれといったストーリーがあるわけではなかったし、今回のノベライズに関しても、担当者から「ストーリーは全部自分で考えていい。いったん自由に書いてみて」と言われたんですけど、やはり“本”にするのならゲームもリスペクトしなければならないと思ったので、できるだけゲームのイメージに合わせて書くにはどうすればいいかをずっと考えてましたね。
キャラクターたちが死ぬシーンも、「こんな動きできるわけないでしょ」って言われるのはいやだったので、同じような状況の動画を見たり、調べたりして、なるべく現実に基づいて書いたという感じです。
ぐらヲ: それはすごい……。
朝羽: ぐらヲさんはどんなところにこだわりました?
ぐらヲ: “アイツ”って、もともとは3Dキャラだったじゃないですか。それを似せて2Dに変えて、なおかつ、このキャラクターたちと合わせないといけないとなったら、どういうテイストで描いたらいいんだろう?
“アイツ”を2Dのキャラに寄せてしまうと、ホラーゲームの『空腹島』のファンの方にとっては「違う」ってなっちゃうだろうし、“アイツ”だけが浮かないように同じ世界観に落とし込むにはどうすればいいんだろう……?と。講師の先生方にも何回も相談しに行きましたし、「怖いとは?」と議論したりもしました(笑)。
朝羽: お互い、良い経験になりましたね。
空腹島対談
ぐらヲ: 今回がイラストレーターとしてのデビューなんですけど、本当にすごく勉強になりました。だけど、今後、続いていかないと意味がないと思うので、次からもお仕事を任せていただけるよう、頑張りたいです。
朝羽: 僕もまた、新しい仕事ができるように頑張っていかないとな、と思っています。そして、いつか“代表作”と呼べる作品を書けるようになりたいですね。

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