上巻著者・大月小夜さんコメント
動物ものを書いてみたいと思っていたので、この話を頂いた時はとても嬉しかったです。でも猫は飼ったことがないので、ちゃんと『感覚』として書けるのか心配で、飼っている人に話を聞いたり、近所の触らせてくれる猫に取材協力を求めに行ったりしました。

またノベライズという形での執筆は初めての事で、自分の小説を書くのとは違った書き方をするのが楽しく、いい経験になりました。
監修やサポートして下さった先生、友人、読んで下さった方々、そして協力してくれた猫ちゃんに感謝しつつ、この経験を生かしてこれからも頑張って行く所存です。

下巻著者・亜夷舞モコさんコメント
この話をいただいたとき、かなり不安を覚えたのが正直な話です。自分の作品では固いものばかり書いているので、動物シリーズの独特の柔らかさや雰囲気は自分に書けるのだろうかと結構悩みました。その気持は、大分そのまま執筆の途中まで引きずってましたけど……

でも、最後まで書き上げることが出来たのは、学校で執筆することで一緒に仕事をしている人がいるという安心感を得られたからでした。上巻を書いた大月小夜さんの他にも同じ時期に執筆している同級生もいて、周りに一緒に頑張っている人が常にいるということが、何よりも強く支えになりました。友だちにも先生にも心から感謝しています。
そしてこれからも更なる研鑽を積み、賞を取って再びこの場に名前が載るように心掛けたいと思います。