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キタイシンイチロウ×松浦季里 キャラクターデザイナー

ひとくちにキャラクターデザインといっても、イラストレーション、グラフィック、ゲーム、アニメなど、その種類や志向はさまざま。そこで、キャラクターデザイン学科では、講師やコメンテーター、そして注目のクリエイターに焦点を当て、インタビュー企画を実施しています。今回は、キャラクターデザイン学科の講師でもある、デビルロボッツのキタイシンイチロウ氏とラブリー&ハッピーな妄想力でピースなストーリーとキャラクターを産み出す、松浦季里さんの対談ということで豪華にお送りします。

■キタイシンイチロウ×松浦季里インタヴュー

photo1.jpg――同じ大学にいらっしゃったそうですね。以前、キリさんとお会いした時、ちょっとそんなお話を。

季里 ええ、そうなんです。

キタイ 僕は、すごく覚えています。最初からインパクトがありました。

――どのあたりが?

キタイ 服装とかもオシャレで、女の先生が3D教えている事も、とても新鮮でした。しかもその後に、雑誌などで季里さんの写真が載っていて、「めっちゃ有名な人なんや」って気付いたんです。ホント授業取っておけばよかった(笑)。

――その当時は仲が良いという?

季里 教え子じゃなかったからね。

キタイ 同級生が教わってたんです。

――季里さん以外の先生は、そんなに目立たなかったのですか?

キタイ もう、おっちゃんばっかりでした(笑)。クラスは4つくらいありました。

季里 CGの授業だけ担当したんですよ。週に1回、土曜日。

――当時は、どんな感じのCGのどういう授業でした?

季里 リンクスシステムっていう、『マウスの無いコンピュータ』をつかうのですが、とにかく、数値を入力しなければ何もできないシステムだったので、まずイメージスケッチを方眼紙に書いて、その数値を読みとるところから始めました。それからパソコンをつかったのですが、入力まちがいとか多かったなあ(笑)。みんな創りたいものが、明確にあるのにもかかわらず、そこに辿り着けないんです。自分のイメージを一旦、思考に置き換えて言語化ければならないから。私もそうなんですけど、数学や理科に関わりたくないから美術系に進んだ人が多いのに、そこで入射角とか反射角が…なんて言っても多分、わからないと思う。だからその部分で立ち止まってしまわないよう、噛み砕いて「CGってこんな仕組みだよー」って事を教えました。

――難しそうな授業ですね。聴いているのでさえ難しそうな…。

季里 それをなるべく簡単に。

キタイ みんな、キャラクターつくって、動かしたりしていましたよね。

季里 『おでん』作るひとが毎年かならずいたなぁ。関数のパラメータで形を入力したりするので、○△□が一番つくりやすい。

――何となく通じるものが(笑)。

キタイ 何かみんな、基本形を組み合わせていましたね。

季里 例えば、○を切るためにも面の方程式とか入れないといけない。「この断面の方程式はなに?」だと、「なんじゃ~!数学の授業か?」みたいになっちゃうから、方程式を意識させないようになるべく簡単な言葉に置き換えて説明したり。

キタイ 僕、簡単やったら授業を受けていたかも(笑)。あの時代…。Macなんて、クラスに2台しか無かったからね。

季里 そうそう。みんなMS-DOS(笑)。

キタイ プリントアウトするのにも、自転車で5分位のところまで行っていました。フロッピー握りしめて。

季里 しかもカラー1枚800円(笑)。高い!

キタイ ちょっと考えられない時代ですよね。

季里 今だったら、自分でプリンター買っちゃえばいいですし。

――色々と苦労した時代ですよね。他にどのような苦労されましたか?

キタイ 僕、広告会社でデザイナーをしていた時代があったんですけど…。『カッターさばき』とか上手くなりましたよ。写植貼ったりとかね。

季里 最後のアナログ時代(笑)。

キタイ ホント最後のアナログ時代。三角定規でちょっとやって…。もちろんコンピュータ無しで。まあ、それをやっていたおかげで、デザインもできてキャラもできるようになりましたから。

[PROFILE]
kitai1.jpgキタイシンイチロウ
1971年生まれ。1997年より東京を拠点にDEVILROBOTSとして活動を開始。現在は5人でグラフィック、キャラクター、イラスト、映像、 WEBページ、音楽、ウェア・グッズの企画・デザイン・制作を行っています。「devilな小憎らしさとrobotライクな楽しさ」をテーマに多種多様なキャラクター達を産み出し、さまざまなジャンルで「かわいいけどちょっぴり毒がある」世界を展開中!!

kiri.jpg松浦季里(マツウラキリ)
CGアーティスト/ビジュアルプロデューサー CG黎明期よりオリジナルアニメーションを制作、国内外で発表する。ラブリー&ハッピーな妄想力でピースなストーリーとキャラクターを産み出す。キャラクターデザイン、子供番組のタイトルアニメーションやバーチャルセット、ゲームのグラフィックデザイン、小学校の教科書イラストと、活動範囲は多岐にわたる。

2006/4/16 日曜日

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